思い出
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あれから20年
父親から電話があった。「容体が急変したからすぐ来て」「わかった。すぐ行く」 いよいよ、いよいよお別れか。それまでの壮絶な闘病生活、さぞかし辛かっただろうな。これでやっと楽になれるのかな。そんな気持ちもあった。 すぐに支度…
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2016年、今年の「曲」
そして今年も本当に早かった。年が明けたばかりの時は、あまり見当がつかなかったが、月日が経つに連れて演奏会やプログラムが徐々に決まっていき、その度に「まだ時間あるな」「考えてみればヤバいな」「あれもう時間がないゾ」といろん…
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2016年、今年の漢字一文字
12月になると、世の中は早速今年1年を振り返っていろいろなランキングを始める。幾ら歳月の流れが早いとはいえ、しかしまだあと1ヶ月もある。この1ヶ月の間に今年を象徴するような出来事が起こらないとも限らないのだが。 まあそれ…
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12/8…あれから35年
毎朝楽しく見ているテレビ朝日の「グッドモーニング」で、お馴染みのアナウンサー2人が今日から画面から消えていた。不倫というどうしようもない理由。「12月8日といえば思い出す」という嫌な出来事がまたひとつ増えた。自分の誕生日…
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続・思い出の恩師達
学生時代の師匠や先生って、中にはとっても“ぶっ飛んだ”方とかいて、その思い出を昔の記事で書いた事がある。 今日はその第ニ弾…とはいってもそんな変わった方ではないが、何というか…絶対忘れることのない印象深い先生の作曲科のI…
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追悼・前の主人(あるじ)
自分が今使っているフルートは、今から50年余り前に作られたヘインズ社のハンドメイドモデルで、スタジオプレーヤーのS氏から譲り受けたものである。 今から26年前のその楽器の引き渡しの様子は、今でも強烈に憶えている。場所は都…
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足跡
1年位前の記事で書いたが、自分が死ぬ時はどんな足跡が残せるのか?という話。 日記を書いたり作編曲したり、演奏を色々なメディアに残したりして、湯本洋司が居たという事を後世に伝えて行ければと思っていた。だが何も名を残さなくて…
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追悼 冨田勲さん
「ピパーピポッピッ パピーポピッパッ ピポッピパッピッ ポー」 これを聞いて「ああ、あれか」と、判る人は判るだろう。ドビュッシーのピアノ曲集「子供の領分」の最終曲「ゴリウォーグのケークウォーク」のシンセサイザー編曲版に出…
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最悪の糞餓鬼
およそ半世紀前のとある幼稚園。 Y君は最悪の園児だった。友達はいたが、一緒に遊ぶと大体喧嘩する。かくれんぼで鬼になると探さないで帰ってしまう。砂場で他の子が山を作っていると「怪獣だぁ」となだれ込んでいきなり踏み潰す。自分…
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閏日の自分を振り返ってみる
早くも2月も今日で終わりである。 閏日2月29日。長らく日記を書いていると、この4年に1度の貴重な1日に何をしていたかがわかる。読み返してみたら、何と10回分も遡ることができた。 4年前。2012年。 前日…