作曲家・作品
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大フーガ
これまで、リサイタルや録音でふんだんに弦楽器の曲を採り上げ、また編曲の仕事でも、時折弦楽器用のそれを依頼される等、自分と弦楽器の関わりは深い。そんな中、嘗てのクラスメイト達が仲間内で弦楽四重奏団を結成し、ベートーヴェンの…
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100曲
藝フィルの「モーニングコンサート」では、年に4曲ほど作曲科の学生によるオーケストラの新作が披露される。本日の公演でもその一つを演奏してきたが、数えてみたら今日のこの曲が自分にとってのモーニング新作の丁度100曲目という記…
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マメールロア・マメールロア・マメールロア
昨年8月の或る日、同僚のクラリネットの方からLINEが来て、ラヴェルのバレエ組曲「マ・メール・ロア」を、木管合奏+ピアノ用に編曲してほしいとの事。 この曲は自分もオケで吹いた事があるが、元はピアノ連弾用で、作曲者自身が2…
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危険な音楽
先日「アートルネッサンスコンサート」という名称の、若い音楽家達を応援するコンサートが開催された。その中に「本日世界初演」と謳われる新作があったのだが…つくづくこの曲には困り果てた。 パート譜はパソコンで綺麗に印刷されてい…
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敬愛する我が師匠(4)〜キューピッドのマーチ
川崎優先生は作曲家としても多くの作品を残してくれた。フルートや吹奏楽は元より、オーケストラ・弦楽・オペラ・合唱・ピアノ・そして校歌…etc. 編曲集も多数出版されている。その作風はいろいろある。子供向けの純粋…
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オペラシティと「世の終わり」
先週、義弟が病気で逝ってしまった。割と突然の出来事なので、葬儀を終えた今、ふと省みると一体誰のお葬式だったのだろう?と思える位実感がない。だが、先週は確かに火葬場にて義弟の収骨に立ち会った。自分にとっては告別式での“お花…
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運命と寿命
昨今、若くして癌でこの世を去る有名人が癌で相次いでいる。考えてみれば自分の母親もそうだった。55歳と9ヶ月と7日。あまりにも早過ぎた。 ところで大雑把な計算ではあるが、つい先日、自分はこの母親の寿命を無事超えたことが判っ…
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付罰点音符(?)
フィンランドの苗字には、日本語的感覚では面白いものが中にはある。「〜ネン」で終わる名前が多く、「ニッカネン」「アホネン」「キンナリネン」etc…さしずめ「〜本さん」「〜田さん」という具合かも知れないが、そんな…
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思い過ごし?
先週の日曜日に声楽の発表会の伴奏をし、その中で木下牧子さん作曲の「竹とんぼに」という歌曲があった。 これを弾いていて「あれ?」と思ったのだが、前奏部分で出てくる16分音符の形 竹とんぼを飛ばす時は、両手で軸を挟んでクルク…
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続・思い出の恩師達
学生時代の師匠や先生って、中にはとっても“ぶっ飛んだ”方とかいて、その思い出を昔の記事で書いた事がある。 今日はその第ニ弾…とはいってもそんな変わった方ではないが、何というか…絶対忘れることのない印象深い先生の作曲科のI…