思い出,  日常・趣味

足跡

1年位前の記事で書いたが、自分が死ぬ時はどんな足跡が残せるのか?という話。
日記を書いたり作編曲したり、演奏を色々なメディアに残したりして、湯本洋司が居たという事を後世に伝えて行ければと思っていた。だが何も名を残さなくても、後世の人々に全く以て無意識なところでとても良い影響を与えてからこの世を去るというのは、もっとカッコイイ事だなと思った。
先週末、伯父が89歳で他界した。自分の父親のお姉さんのご主人で、「自動車検査協会」の偉い人だった。伯父には進学時に保証人になって頂く等、とてもお世話になった。多趣味で、気さくな方で、自分もとても大好きな伯父だった。
その伯父との会話で、よくNTTでの仕事の話が出てくるので、何となく「?」とは思っていたのだが、葬儀の席で伯母からその辺りの“真相”をようやく知る事ができた。
伯父はW大学を卒業後、NTT:つまり当時の日本電信電話公社に入社。当時の電話は、まだ先ず電話交換手にかけてから、相手先に繋いでもらう方式だった。それをただダイヤルしただけで、直接繋がるシステムを開発したのが、何と伯父だったそうである。
この偉業が評価されて昇進し、その後44歳で「自検協」に、通信システムの開発指導者として引き抜かれたという訳だ。所謂“ヘッド・ハンティング”である。
今日、全国(もしかしたら全世界?)の人々の間で普通に交わされている通話、それの大元の礎を築いてこの世を去った伯父。殆ど誰も伯父の存在や名前は気に留めていないだろう。でもこれは、なまじっか名前を残すよりも難しくて素晴らしい足跡ではないか。
こんな素晴らしい方が親戚で、本当に誇らしく思う。
今度は是非あの世で、この世との交信システムを開発して欲しいところだ(笑)
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勝美伯父さんのご冥福を心から祈る。

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