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2018年、今年の「曲」
今年印象に残った曲の中で、昨年と同じ曲が2曲もある。 1.プロコフィエフ作曲 無伴奏ヴァイオリンソナタこれの第1楽章のみを演奏する機会が1月と7月の2度あった。この曲は何と、例えばオケのヴァイオリンパートが全員ユニゾンで…
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オペラシティと「世の終わり」
先週、義弟が病気で逝ってしまった。割と突然の出来事なので、葬儀を終えた今、ふと省みると一体誰のお葬式だったのだろう?と思える位実感がない。だが、先週は確かに火葬場にて義弟の収骨に立ち会った。自分にとっては告別式での“お花…
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ボナールとテラス
また1人、好きな画家が増えてしまった。サルバドール・ダリ、ルネ・マグリット、そして先月の東山魁夷…等。そして今回、新たにピエール・ボナール。元来、写実・非現実を問わず、割とはっきりした表現法の絵画が好きな自分だが、今国立…
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レコーディング・レポート(本番編その2)
録音2日目。一晩寝て身も心もリセット気分で、フランクの名曲:ヴァイオリンソナタの録音に臨む。実はこの曲のフルート版は、J.P.ランパル氏の編曲によるインターナショナル社版をそのまま使って、過去二回本番で吹いたのだが、今回…
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レコーディング・レポート(本番編その1)
いよいよ録音開始。初日はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ「クロイツェル」から。会場入りすると、既に入念なピアノ調律がなされている。マイクがセットされ、先ずはマイク・チェック。1フレーズ程吹いては、調整室で聴いてちょっ…
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レコーディング・レポート(準備編)
自分の初CD「YUMOJAZZ!?」は、作曲・演奏・レコーディングから編集まで全部自分一人で行った、当時の自作の集大成みたいなアルバムであったが、今回の2枚目は、別の意味での「自分らしさ」を追求するそれであると思う。 き…
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福江島
Gフィル秋の地方公演、第2弾は長崎県五島市だった。恥ずかしながら五島市と言われても、長崎県の何処にあるかは知らず、地図で調べたら何と離島である事がこの度解った次第である。 家から空港まで1時間半、羽田から長崎まで2時間…
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伯父の思い出
(前記事の続き) 伯父は且つて国鉄の職員だった。自分の実家は埼玉県内の線路沿いにあり、そのせいか子供の頃はちょっとした“鉄”(鉄道マニア)だった。“鉄”にとっては国鉄職員なんて、もう憧れの的である。ましてや伯父は運転手で…
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伯父の葬儀
父方の伯父が他界した。父の実家、つまり本家は長野にあるが、その本家の長男にあたる方で御歳88、本来なら米寿のお祝いをすべきであったのだが…脳梗塞で倒れ、やがて逝ってしまった。 何はともあれ、早速北陸新幹線「かがやき」に乗…
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東山魁夷展〜北欧の風景
(前記事:新国立美術館での東山魁夷展の続き) 1962年(昭和37年)54歳の時に東山氏は北欧4ヵ国の旅に出る。その数ヶ月の滞在期間中の彼の絵もまた、目を見張る程の美しさだ。『東山魁夷&北欧』というコラボレーションは、も…