オーケストラ
-
ハルサイとチクノウ
Gフィル 第377回定期演奏会が終わった。これまでにない程の満員の大盛況で、とてもありがたい事だ。 今回はプログラムが魅力的だった。ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番とストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」。ラフマニノ…
-
オケに入るのって…
先日、Gフィルの入団オーディションがあった。パートは… 何とコンサートマスター。なので、審査員席には大学の指揮科、弦楽科からピアノ科までお偉方が並び、そして我々楽員も同席という、ひときわ厳格なものであった。しかもこれは二…
-
コシファンとハシビロコウ
今年のG大オペラの演目はモーツァルトの「コシファントゥッテ」であった。 とにかくこの曲は今風に言えば「神」だ。各曲の旋律・和声・構成・そしてオーケストレーション、全て細部に渡って完璧にできている。 だがそれ故、どうしても…
-
戦歿者追悼式2016
今年も早くもこの日がやって来た。確か2週間程前に「明けましておめでとうございます」とか言ってた気がするのに…早いものだ。 毎年この式のBGMを生演奏しているGフィルは、会場の下手奥にセッティングされている。オケの目線だと…
-
筋肉ピアノに見えた将来の展望
リオデジャネイロ五輪が開幕し、連日熱戦が繰り広げられている。 そしてG大では4年後の東京オリンピックに向け、「Summer Arts Japan」というコンサートがあった。前半は五輪に因んでるのかどうかよく解らない曲が4…
-
指揮って何だ?
地獄の「リゲティ集」から僅か1週間後、10日のGフィル定期演奏会のプログラムは打って変わってベートーヴェンの第8交響曲とブラームスの交響曲第2番。クラシックの王道みたいなそれであった。 指揮はペーター・チャバというルーマ…
-
続・指揮者の振る通りに吹いてはいけない
(昨日の記事の続き) 3.「ピアノ協奏曲」より。 12/8拍子なので指揮者も周りも普通に3×4の4ビートで進む。だが、ピッコロソロだけは唐突にこんなリズム。 これは見ての通りどう考えても変拍子だ。言うなれば8分の6+5+…
-
指揮者の振る通りに吹いてはいけない
ところで今回のシリーズでは、これまでにない演奏上のとある経験をした。それは指揮者の振る通りに吹いてはいけないという事。そんな場面が何箇所かあって、これが意外と大変な作業であった。一体それはどういう事か?その内容は主に3つ…
-
またまたスライド・ピッコロの話
リゲティ集の3曲目、「ヴァイオリン協奏曲」での1コマ。 先月の記事「スライドピッコロ」で使ったアルミ棒が再び役に立った。但し今回はポルタメントでは使わない。 第4楽章でピッコロのhigh-Dが出てきたのだ。 フルートでは…
-
好意的な譜面・非好意的な譜面
凄まじいシリーズが終わった。今回のこのコンサートを巡って沢山のネタが生じた。 先ずは何と言っても彼の音楽。リゲティの曲といえば、木管五重奏の為の6つのバガテルしか知らなかった。しかもこれ、聴いただけで演奏した事がない。演…