先日、渋谷区にある「山種美術館」にて開催されている「上村松園・松篁 美人画と花鳥画の世界」を鑑賞。つまりは日本画家の上村松園さん(女性)の描いた美人画と、その御子息で同じく日本画家の上村松篁氏による花鳥画の展覧会という事だ。母と息子が同じ日本画家という例は、自分はこの度初めて知った。
例えば音楽の世界では、親が子供に手ほどきし、そのうち上手くなって親と同じプロの道に進む、なんて話はよく聞く。まあ他分野の芸術の世界でもあるとは思うが、少なくともこの母子の場合は母が敢えて絵を教えていた訳ではないようだ。それなのに母親と同じような大家となった。松篁氏のご子息もまた日本画家となられたので、全く以てこれは偏に“血”であろう。