防災意識
今から2年前の2月、ついに我が家にも自治会役員の順番が回ってきたので、その役割分担の会議に出席。これがなかなか奮闘する話し合いで、できれば楽な業務がいいなぁ、というのは当然の心理。で、「会長」「副会長」「会計」等の様々な業務のうち、結局自分は「防災」を担当する役員になった。この業務は決して楽ではなく、寧ろ仕事が満載なのだが、自分は敢えて希望して就任した形である。というのも、この業務はどちらかというと「頭」よりも「身体」を使い、とりわけ力仕事が多く、女性や年配の役員候補が集まったこの年度は、適任はほぼ自分しかいないなと感じた次第である。その内容とは…
防災担当役員の業務
4月の下旬になって自治会の総会があり、ここで初めて自分は防災担当役員となる。その後の業務はまさに「防災」に関する全ての事柄。
防災倉庫の管理・災害用備蓄品の管理・消火器の管理・防災訓練の打ち合わせ・地域の防災イベント参加…
中でもキツいのが月イチの発電機の試運転だ。1台20kg程の発電機を倉庫から引っ張り出して10分程動かして細部をチェック。夏の炎天下でのこの作業は身体にコタえるが、冬はもっとキツい。というのも寒さでなかなかエンジンがかからないからだ。かかるまで何度も何度もハンドルを引きまくる。やっとかかる頃には相当息も上がっていたりする。
災害用備蓄品や非常用飲料水も、賞味期限切れは入れ替えたりするのだが、これを機会に長年雑然としていた防災倉庫を整理整頓してみる、一人で黙々と作業していると、意外と自分にぴったりの役割ではないかと思ったりする。


尤も「役員」というからには他にも仕事がある。掲示板に月イチでポスターを貼ったり、自治会の行事もあるので、その為の買い出しや広報etc…ただ「大変」とか「辛い」という事は無く、寧ろやり甲斐があった。こういう自治会や管理組合の役員経験者の方ならお解りだろうが、それは一重に“その年に一緒に役員になる人”にも因るのである。そういう意味ではラッキーだったかも知れない。
そうこうしているうちに2年が過ぎた。嘗ては任期は1年だったのだが「1年では短か過ぎる」との事で、ある年から2年になった。だがやはり2年間もあっという間であった。退任前に「防災マニュアル」と「次年度への引継ぎ事項」を纏め上げ、そして先週の総会を以て“任務完了”。つくづくこの2年の間に大災害が起こらなくて良かったと思う。。。
役員のメリットは…
この自治会の役員だが、過去にはもう30年近く前だが、管理組合の理事長になった事もある。この時はかなり苦労させられた。丁度管理規約を改正する頃で、古株の爺々共に何かとクレームを突っ込まれながらやっていたものだったが、逆に所謂「区分所有法」という法律に詳しくなったというメリットもある。当時のうるさい爺々共もほぼ全員この世を去ってくれたし。
そして今回はこの防災に関する業務全般を担当したお蔭で、防災について実にいろいろ勉強になった。災害時の備蓄品・避難場所・ハザードマップ等、退任間際に作成して自治会全戸に配布した「防災マニュアル」は、ある意味自分自身の防災意識を高める物だったかも知れない。
という訳で、現在我が家には避難用必需品や飲料水・備蓄食料・簡易トイレetc…いろいろ揃ってはいるが、願わくばこれらを実際に使う事が起きないでいて欲しいものだ。