ヨダッチは首席奏者なので、いろいろなソロを聴くことができた。第九・ショスタコーヴィッチの交響曲第8番・チャイコフスキー4番5番6番・ラヴェルPf協・ショパンPf協・春の祭典etc. もう彼が座っていると“安心感”しかない。自分が1st.を吹いている時などは、頭のすぐ後ろで吹いているのだから、ある意味特等席で聴けた訳だ。
話も上手だった。しかも面白くて、よくオケ全体にウケていたものだ。英語も堪能で、5年前のチリ公演の時などは個人的によく助けて貰っていた。イニシャル「Y」のせいで自分とヨダッチは機内ではいつも隣の席。とはいえ、あまり着席することもなく、サービスワインを一緒に飲みに行っては飛行機の尻尾の方で盛り上がっていたものだ。
ああ…今となっては、そんな楽しい楽しい思い出しか浮かばない。
何故死んだんだバカヤロウ!