日常・趣味

目の保養

ここ数ヶ月の間、チョコマカとやっていたのは紛れもない「実家の整理」である。特につい1週間ほど前までは、事情により引き払う事となった実家の家財処分に負われていた。

今はそれ専門の業者がその殆どを請け負ってくれるので、便利な世の中になったとはいえ、やはり自分で処理しなければならないゴミも沢山あった。それらをせっせと袋に詰め、ゴミ置き場に運ぶ。凡そ5〜60袋程あったか、あまりにハードだったので皮肉にも体重が減ってくれた(笑)

とにかくこうも沢山のゴミを扱う、というよりも目にしていて大分気も滅入った次第であり、ここは何か“目の保養”が必要だなと思っていたところで、丁度知人による写真展があったので、夫婦で出掛けてみた。

東京・四谷にある「ポートレートギャラリー」という小さな会場で開かれていた山岳写真の展覧会。「心に映る山々」とのタイトル通り、印象深い山々が並んでいた。

薄雲の彼方にそびえる槍ヶ岳
因みに館内撮影は自由だそうな

さてそういえば、この会場のすぐ近くに「迎賓館赤坂離宮」があるので、ついでにそこも見学に行くことに。つい数ヶ月前まではコロナ禍で完全予約制だったそうだが、今ではその必要もない。しかし施設が施設だけに、行ってみると先ず最初のセキュリティ・チェックが厳しい。お馴染みの検温のみならず、手荷物検査やX線ゲート等、まるで空港の出国ゲートだ。だがそれも来訪者が自分達の他に数人程しかいないせいか、すんなりと通過できる。そうして漸く入館チケットが買える。料金は大人1枚で1,500円。このゲート付近は本来なら外国人観光客が相当集まりそうだが、当然このご時世、外国人はものの見事に1人もいない。まさに「オミクロン株」の影響もあるだろう。

こんな立派なパンフレットが貰える

残念ながら館内は撮影禁止。至る所に監視カメラが設置されている。壁やドアにすら触れることはできない。係員もそこら中で目を光らせている。いうなれば超々セレブの世界をシモジモの者達に見せてやる訳だから、くれぐれも慎ましく行動するように、という事だ。なので何部屋もある豪華な大広間等はここでは紹介できないが、来訪者はその記憶と解説をこのパンフレットで再確認できる。

とある大広間には生BGM用のオーケストラ・ボックスがあった。ボックスとはいっても広間の丈夫に設置されており、小編成のオケが入れそうだ。人生で1ぺん位、ここで吹く仕事がしたいものである。

そして建物の外観は撮影は自由だ。この日は生憎曇り空だったが、とにかく人が少ないので、静かで穏やかな空気が気持ち良かった。都心のど真ん中なのに、別世界のような味わいである。日本や世界の要人達がここで、この場所で様々な談話やら交渉やら締結やらをしていたのかと思うと、まるで雲の上の世界を垣間見たようであった。

豪華な大広間・巨大且つどこまでも美しいシャンデリア・圧倒されそうな天井画・数々の名画や織物・そしてシンメトリックな建物の全貌…素晴らしいの一言に尽きる。

裏庭からの建物展望

今日は大自然の美しさ・そして人の手によって作られた豪華な建造物と、全く異なる視点で2種類の「目の保養」をさせて貰った。あの写真の山々を生で見てみたいものであるが、実際に行くとなると手間やお金がかかる。それを考えると迎賓館の方が手軽に行けるというのも、何だか不思議な話である。

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