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夕食難民

2度目の緊急事態宣言が発令された。それまでは「事態を静査し考慮する」=要するに何もしないで眺めているとしていた菅首相だったが、1都4県に尻を引っ叩かれて漸く発動。しかしその内容は1回目程厳しくはなく、強いていえば夜8時以降の飲食店を中心とした経済活動をストップするという程度のものだ。

これに対して「飲食店ばかりが悪い訳でもないのに」とか「これだけでは人が集まらないようにする対策としては手ぬるい」とか、いろいろな批判があり、自分もそれに賛同するが、今回はそれとは別に個人的にちょっとだけ困ったことが起きた。

健康上、もう10年以上前から「夜9時以降は食べない」を継続している。合宿やパーティー等は例外中の例外だが。

新宿にてレッスンを終えると夜8時半位になったりする。それまでの間に食事を済ませる事もできるのだが、気分的には終わってから食べたい。9時まであと30分、その間に何処か開いている店に入り、パパッと済ませる事が普段はできた。

ところがこの緊急事態宣言で、この時間の飲食店は全て閉店。こちとら独りで食べるだけなのに…という訳で、仕方なく事前に買っておいたコンビニおにぎりをササッと頬張って帰宅。新宿に教えに行く日の夕食はこのおにぎり1個、という日がこれからも何回か続くであろう。

なんとも見窄らしい気分になるが、かといってこの時勢、この時間にまだ開いているふとどきな店を探す事も、また嫌なものである。

緊急事態宣言下の新大久保。午後9時。

だが実際、本当にこのように営業している店があり、店内を覗くと此の期に及んでまだマスクもせずにワイワイガヤガヤ盛り上がっている客がいる。まさに「三密」状態。御前等みたいのがいるから感染拡大に歯止めがかからず、こうして皆が辛い思いをするんじゃないか、と本当に腹立たしい気分であり、このウイルス騒動が収束した後でも、絶対こんな店には入るまいと思う。

このように夕食が満足に摂れない「夕食難民」が、今沢山いるそうである。自分などは未だ週1程度のペースなので、まだ良い方かも知れない。

コンサートの夜公演や夜リハの場合、終了後に楽屋で食べてから帰ったこともあった。だが、そんな事をしているのは自分独りだけだったりするので、自分が食べ終わるまでスタッフが待っていてくれたりして、如何に時間内とはいえ、申し訳なくてもの凄く落ち着かない。健康の為にも、ご飯は心の余裕を以て食べたいものだ。

昨年春の第一次緊急事態宣言の時は、レッスンの仕事自体が休業になってしまったのでずっと在宅だったが、今回の第二次はそんな訳で夜の東京を普通に歩いて帰っている。しかしあの「眠らない街」が、まだ9時前なのに何処もかしこもシャッターが下りて暗くなっているのは、よくよく考えてみると異様な光景だ。

先述の平気で開店している店もけしからんが、この暗い街中を人だけはうねうねと歩き回っているのには、激しい違和感を覚える。政府は別の方法を思いつかないものか?頭の良い人達が集まっているとは、とても思えない。

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