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おんらいん・オンライン・OnLine

インターネットのお蔭で、外出自粛の世の中でも大概の用はこなせるようになった。生身の人間同士の接触はできなくても、画面越しなら可能なので、仕事や会議や飲み会お茶会、そして各種講座やレッスンも今やオンラインという時代。
限られた空間の中で、皆必死にコミュニケーションをとっている様子に、自分は時折感動したり、逆に辟易したりしている。

だが我家も他人事ではなく、程なくしてオンライン・レッスンを始めた。所謂「テレビ電話」というシステムは実はかなり昔からあったし、FaceTimeやSkype等も今に始まった事ではなかった。今まで必要なかったから、全然使わなかっただけである。

それだけに、いざこれらを使ってみて、何キロも遠くにいる生徒さんがいざ画面に写った時は、変な話だがちょっと感動した。瞬間的に今後のレッスンの新たなる可能性を感じた次第である。

だがしかし、レッスンを進めていくに連れて、オンラインのいろいろな欠点が明らかになってきた。

オンラインとはつまり、画像と音声の両方をデータ化して無線で送り、受けた方はそれをまた画像と音声に戻すという作業である。だからその「データ化」「無線で送る」「戻す」という作業にいちいち時間がかかる。かかるといってもほんの0.0何秒で、かなり速くなったとは思うが、コンピューターの処理能力によっては結構な時差が出てしまう。試しに画面の向こうの相手と同じタイミングで手拍子してみたら、酷い時は1秒近い遅れがあった。なので画面越しのアンサンブルはもう殆ど無理だ。

時差問題だけではない。コンピューターというのは実に律儀で、多少時間がかかってもちゃんと音声データを送ろうとするから、遅れた分だけ纏めてくれる。その結果、例えばAndanteのフレーズも時折グチャっとしたPrestoで来ることがある。また、機器によっては音量を調整するリミッターが付いているのか、フォルテなのにピアノに聞こえたりして、演奏のせいなのか機械のせいなのか判らない事もしばしば。

画像に関しては、音と微妙にずれる事は最早日常茶飯事。これもやはり処理能力なのだろう、CPUがヤケを起こして真っ暗になったり、モザイク画になったり。

何より、通信が切れちゃうともう話にならない。我家のレッスン室は完全防音だが、その分Wi-Fiも繋がりにくかったので、この度より強力なルーターを設置。これで大分通信のストレスは軽減された。

気になるのは、では自分の音やアドヴァイス等はどのように相手に伝わっているだろうかという事だ。お互い、生音が届かないというのが、詰まるところ一番の欠点であろう。

生徒さんの演奏を聴いてアドヴァイスする、結局オンラインでできるのはこれが精一杯で、さきのアンサンブルは元より、手を伸ばして歌口の位置をちょっと変えてあげる、なんて事すらできない。

とまあ欠点だらけとはいえ、やはりLIVEでお顔が見られ、お話しできるというのは嬉しいものである。なんといっても、時間やお金をかけて移動しなくても良いのだから、理論上では海外の生徒さんをレッスンする事も可能ではないか?

尤も、地球は丸いので本当の『時差』に注意しなければ…。

…話は変わるが「オンライン会議」で自分の場合真っ先に連想するのが、映画「スターウォーズ」の一場面である。
毎回「遠い昔、遥か彼方の銀河系で…」と出るのに、地球とは比べ物にならない位システムが進化しているが、果たして未来の地球もこうなるか?

ジェダイ聖堂にて。中央と右端のジェダイは多分他の星からオンラインで出席。

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