オーケストラ,  思い出,  藝フィルレポート

最初と最後

昨日はGフィル、今年度最初のモーニングコンサートの本番であったが、同時に平成最後のモーニングコンサートでもあった。
プログラムはアッペルモンド作曲のトロンボーンとオーケストラの為の「カラーズ」、そしてブラームスのピアノ協奏曲第1番だが、自分は後半ブラームスの方は降板だった。

因みに、平成最初のモーニングについても記録がある。それは平成元年2月8日、曲目はテーリヒェン作曲のオーボエ協奏曲とベートーヴェンの「皇帝」、こちらは前半はバックのオケにフルートが入っていないので、後半のみの出番であった。

この平成の初回から最終回までのモーニングの記録が一応残っていて、その一部を紹介してみると…。
全公演回数:360
自分の出番:280
自分の降板:80
共演した学生の総数:(自分の降板分は除く)496名
作曲科学生による新作数:88
一番沢山吹いた曲:ブラームスのヴァイオリン協奏曲=20回

こうして省みると凄い数字である。意外とインパクトのある数字が80回も降板したことだ。オーケストラ新作数も、定期演奏会の分も加えると多分100曲を超えるが、ものの見事に1曲も憶えていない。多分その殆どが可もなく不可もなく、印象に残らないからだと思う。
ソリスト達は皆素晴らしいので、これまた誰が特に良かった等というのもない。だが、こういうのは逆に何かアクシデントや、雰囲気が悪かった時という方が記憶に残るというものだ。

詳細は避けるが、そういう意味では…
平成4年7月9日のチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲
平成19年6月28日の作曲科学生の新作とドヴォルザークピアノ協奏曲
平成23年6月2日のベルクヴァイオリン協奏曲
平成28年6月18日の作曲科学生の新作
…あたりが印象に残っている。また自分は降り番だったが、平成10年6月18日のジョリヴェフルート協奏曲も、噂によれば相当ヤバい雰囲気だったらしい。

さて、それはともかく来月の2週目から「令和」のモーニング・シリーズが始まる。そのトップバッターはクーゼヴィッキーのコントラバス協奏曲という変わり種だ。今後また30回程モーニングに出演する予定である。先述のブラームスVn協みたいに、また定番が何回も続いて辟易することもあろうが、逆にここに至って初めて吹く曲もまだまだ出てくる。それなりに楽しみではあるが、やっぱり何か嫌なことがあって印象に残るってのは避けたいところだ。

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