目まぐるしい年度末
…そういえば全くこのブログを更新していなかった。あまりにやる事が多過ぎて更新用のサイトを開く暇がないまま、気がついてみれば今月も終わりではないか。
前回「ジュニアソロコンテスト」の記事から今日まで何があったか?思い出してみる。
2月下旬は新国立劇場でのオペラシリーズ。また「コシファン」だ。リハーサル、ゲネプロ、本番がそれぞれ3回ずつ。全曲ほぼカットなしだったので、あの美しくもえげつないオペラに計50時間程雁字搦めにされた訳だ。
3月初旬は牧バレエ団「三銃士」の公演で、同じくピットに入っていた。この曲の作曲者は何とジュゼッペ・ヴェルディ。「椿姫」とか「アイーダ」とかで有名なあのオペラ作曲家の書いたバレエという訳だが、どうやら後に第三者によって編纂・編曲されたものらしい。とにかくバレエのピッコロは忙しい。ほぼ吹きっぱなしだ。こちらも4日間拘束されて、雀の涙みたいなギャラを貰っ…いや貰う予定だ。支払いが恐ろしく遅いのだ。多分学生のバイト並みの時給に相当するであろう。因みにこの事務所名は「MIRAI音楽事務所」という。
中旬は毎年恒例のシリーズが2つ。先ずは銀座教会での受難節音楽礼拝だ。例年ならイースターに合わせて4月に催されるのだが、この教会の音楽担当の牧師さんが定年を迎えられるので3月にやってしまおうという事らしい。ところでここでの演目、簡易版「マタイ受難曲」にて、いつも大変美しい歌声を聴かせてくれるソプラノの五十嵐郁子先生が今回は違う方に替わっていた。聞くところによると何と昨年夏にご病気で亡くなられたそうだ。全くもってそんなご様子ではなかったのに、とても残念だ。先生と一緒に演奏する「Aus Liebe」(←フルートとソプラノの二重奏曲)はいつも幸せだった。多分今回はこの教会の何処かで聴いていらっしゃっただろうと思っている。
次に藝フィルの台東区音楽鑑賞教室。ここでは昨年から藝大の早期教育プロジェクトにて選抜された小〜中学生を1人ソリストに迎えて「メンコン」など弾いて貰っているが、とにかくこれがビックリする位上手くて大人びた演奏。客席で聴いているほぼ同い年の子供達も驚いている様子であった。
下旬は子供達の合宿指導。岐阜県は関市にあるいつもの合宿所「少年自然の家」に行って来た。教えるだけではなく、恒例のミニコンサートでは何か演奏しなくてはいけないので、ちゃんと曲を練習しておかねばならない。
そんな風にして、数々の本番が気がついたら終わっていた。だが仕事ばかりしていた訳でもなく、甥っ子の大学の卒業展示に足を運んだり、家族で大阪に旅行にも行ったり。
大阪城
ところが行った先で家人がインフルエンザにかかるなど、すったもんだもあったし、とにかく目まぐるしかった。
さて明日から新年度、差し当たって一番近くに見えてきた大イヴェントは勤務先:藝フィルの海外公演である。行き先は何とチリ。チリって何処だ?地球の裏側ではないか!少しずつ(スペイン語の勉強も含めて)準備していこうと思う。