ソロ・アンサンブル

デュオコンサートを終えて

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無事終了した。ひとえにお客様、スタッフの皆さん、そして何より共演者:橋爪晋平氏の素晴らしいギターのお蔭と、もう心から感謝している。
ひときわプレッシャーのかかる自主公演というのは、〜いつも思うのだが〜何だか夢でも見ているように、あっという間に終わってしまう感じがする。ホールの予約から始まって、プログラミング、各種印刷物の作成、チケットの販売、共演者とのリハーサルの段取り、スタッフの手配、そして何より曲の練習…とにかく1年間かけて様々な準備を重ねてきた集大成の催しが、ものの2時間で終わってしまう…呆気ないものだ。
大体本番の1ヶ月前〜2週間前〜1週間前〜と近づいてくるうちに、そこはかとなく心が重くなってくる。コンサートが終わったらあれもやろうこれもやりたい…でも今はできない、という欲求不満も溜まってくる。なのに!いざ本番を終えたら半分放心状態のまま、アッというまに1週間2週間と過ぎていく〜これも毎回のパターンで、1年ほど前に「時間の感覚その1」で書いた通りだ。
だが今年はまだ大切な本番が続く。そうのんびりもしていられない。
ところで今回の会場は、新大久保の管楽器専門店「ダク」の地下にある「スペースDo」という施設。コンサートだけでなく様々なイヴェントに使える多目的な空間だ。
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実はこのスペースDoが出来立ての頃、ダクの先代の社長さんと「こういうホール作りましたから是非使って下さい」「是非使わせて頂きます」なんて会話を交わしたのだが、あれから一気に10年以上も経ってようやく利用した次第。天井は配管が剥き出しだが、高くて響きも程良い。キャパシティも約100席、今回みたいなデュオには丁度良いアットホームな空間である。もっと早く何かここでできなかったかなと、妙に後悔の念に駆られたりした。
しかも、ここでコンサートを開く場合「コンサートらくらくパック」というシステムを使えば、チラシ・チケット・そして当日のプログラムパンフレットまで全部作ってもらえる。幾つかのテンプレートがあり、デザインにそんなに拘らなければ、ひとつ選んで原稿を出すだけ。これは本当に楽だった。
今回のチラシもそのテンプレートのひとつ、緑系グラデーションのベースを選び、後は演奏者と風景写真をメールで送るのみ。ダクの担当者の方と何度か校正のメールを交わしただけで完成。プログラムも同じ要領。ただ、比較的小さいので載せる内容は限られるが、自分で作るよりはやっぱりはるかに綺麗だ。
昨年のVol.1の時は、チラシは業者に頼んだが、チケットとプログラムは自作だ。特にチケットは印刷し切り離しミシン目を入れ番号を入れ…というまるで内職みたいな作業が結構大変だった。プログラムに至っては、本番の数日前まで印刷作業を続けていた。今年はいうなれば、その時間が全部練習に充てられる。この時間差はとてもとても大きかった。
尤も、初めて使う所故、なかなか要領を得ない事もあった。控え室と舞台袖が離れているから、曲間の出入りや楽器の用意などどうするか…詳細は別記事で後述するが、舞台袖の衝立の裏で慌てふためく場面もあったり。全体の見取り図を把握しておく事が如何に大切か、という事も学習した。
さて、次回の「Vol.3」は流石に曲も日時もまだ白紙状態であるが、イメージとしては更にオリジナリティを濃くして、より「可笑しい」「笑える」「楽しい」デュオにしてみたいと考えている。


追記:風景写真は今年の5月、地元:埼玉県北本市にある「北本水辺公園」にて自分で撮影したものである。
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