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どうした自分?

「思い込み」とは恐ろしいものである
…と実感したのはこれで2回目。先ずは1回目の話。
もう数年程前の事だが、翌日のGフィルの予定表を見ると「ウェーバーのファゴット協奏曲」とある。「お、明日は降り番じゃん。ラッキー」なんて思って布団に入る。
…もっとラッキーだったのは、その重大な勘違いに翌日の朝になって気づいた事だ。自分は知らず知らずのうちに、モーツァルトのそれと思い込んでいたのだ。モーツァルトのFg協のオケにはフルートは無いが、ウェーバーにはちゃんと入っている。お蔭で穴を空けずに済んだが、もしあの時ふと気付いたりしなかったら…と思うと冷や汗が出た。


そして2回目が、先週6月5日の白井でのアンサンブル発表会。
ウチの発表会は大体いつも開演時間が1時30分なので、今回も同じ時間だと思い込んでいた。が、実際は1時だった。1時と設定したのは自分なのに。
各生徒さんの演奏時間、休憩やセッティングのタイミング等、いつもの通り綿密に考慮して、ほぼ完璧ともいえる進行表はいつものように作成してある。毎回、開演後はこの進行表よりちょっと早め、乃至は1〜2分押しで進み、ほぼ予定通りに終演していたのだが、今回はこの重大な勘違いにより、開始から狂い始めた。
1時30分と思い込んだのは、ゲネプロが終わった辺りからだ。12時半には開場なのでお客さんがちらほら入り始める。この様子を見ていたので、本来ならこの時点で気づくべきだったのに、それどころか「客入れ早過ぎんじゃね?」なんて思う自分がいた。
…そして1時。本来なら12時55分に正装した自分がマイクを持ってステージ裏にスタンバイしている筈なのだが…実際は裏の調整室で悠々とおにぎりを頬張っていた。
そこに1人の生徒さんが入ってくる。家庭用ビデオの操作の為だが、何気なく「1時開演ですよね?」と自分に聞いてくる。
いや1時半だよ
「でもプログラムには1時って書いてありますけど」
え?!…あ!ホントだ!
慌てて支度するも、ネクタイを結んでいる時間はない。とにかくマイク片手にステージ袖に走り込み、呼吸を整えて発表会開始の挨拶。すかさず1番目の出演者を紹介して時計を見ると、もうその時点で5分オーバーしていた。
その後も次第に10分押し15分押しという、自分にとっては屈辱的な数字が並ぶ。スタッフはテキパキやっているのに、動揺しているせいか自分自身の要領が悪いのが原因だ。かといって、MCや休憩は縮めたくない。あくまでコンサートは余裕を持って進めるべきである。
結局、遅れは取り戻せずに終演を迎えた。尤もそれでも、退館時刻までにはかなりの余裕を作っておいたので、金銭的な損失までには至らなかったが。
思い起こせばあの時、もし調整室にこの生徒さんが入って来なかったら〜誰かが気付いて呼びに来たとしても〜確実に10〜20分は遅れていただろう。
0612DSCF0470リハーサルは順調だったのに…
それにしてもこの会場:白井中銀マンシオン大ホールは、使い勝手がとても良いだけに、それなりにいつも自分は何か失敗があり、しかもそれが次回に活かされていない。要するに学習していないのだ。連日の疲れで集中力が確実に衰えていた自分だが、理由はどうあれ、反省しなければ。

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