日常・趣味

さあ、スターウォーズ

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これについて延々と語りたいのだが、やはりまだ世界公開からひと月ほどしか経っていないので、ネタバラシは避けたい。従って今回は何だか良く解らない記事となりそうだ。
「スターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒」一斉公開の12月18日18時30分。自分が見る限り、館内にコスプレ等の輩は居なかった。そんなのばかりだったら何か嫌だなぁと思っていたので、まあ良かった。だが、若い人がやはり多かった。皆このシリーズのファンなのだろうか?「エピソード7」の真の面白さは少なくとも「エピソード4〜6」を観ていないと味わえない。自分の前に並んでいるJKの固まりはちゃんとこれらを“予習”して来ているのだろうか?と、思わず偏見の目で見てしまう…。ダース・ベイダーの話などしていたが、ベイダーはエピソード6で死んでいるので、もう出てきませんよ。
この4〜6が公開されたのは今から39〜33年前。実はこの時は自分もまだあまり興味がなく、後のテレビ放映でファンになった。まだ学生だった頃だ。もの凄くザックリ言うと、この悪役ダース・ベイダーがいろいろ悪い事をした挙句、愛に目覚めて死ぬまでの話。
その後20年程経って、今度はエピソード1〜3が公開される。これは言わばダース・ベイダー誕生までの話だ。特に、2005年公開の3は1977年公開の4に、20年前のあの話に繋がっていくので、映画を観ながらまるでタイムスリップしたようなノスタルジーに浸れる。言い換えれば、自分自身の過去とリンクして、その懐かしさのあまり胸が熱くなったものだ
ただ、ドロイド(ロボット)や着ぐるみのキャラクターは別として、どうしてもキャストの変更は避けられない。4〜6でのアナキン(=ベイダー)の息子ルーク(マーク・ハミル)は、実年齢でいうと2と3の公開時には畏らくその時のアナキン(ヘイデン・クリステンセン)の親位になっていた筈だ。実年齢は親子逆転しているのが考えてみれば面白い。
ところが!今回は重要な三役(ルーク/レイア/ソロ)のキャストの変更がなく、同一人物がそのまま再登場して来た。よく物語で「あれからX年後…」というのがあるが、このエピソード7もエピソード6で一旦銀河に平和が戻ってから約30年後という設定。“設定”とはいっても本当にリアルに30年以上経ってからの制作公開なので、このお三方も30年経って久々に銀幕に現れるというのは、ファンにとっては夢のような事なのだ。
三役の中でもハリソン・フォード氏は、ご存知のようにその後数々の映画で主役を飾り、度々画面でも観られているが、やはり年老いても「ハン・ソロ」として(30年前と同じ服装で)登場するし、エピソード5の最初の方であんなにソロを毛嫌いしていたレイア姫も今や良き伴侶として共に悪に立ち向かう。このリアリティーがたまらない。
さあそんなふうにして、ワクワクドキドキしながら開演ブザーを聞き、会場が暗くなり、いよいよ始まる…。
マズイ、オープニングの「ジャーン」というB-Durのオケのコードからもう「グッ」ときている。その後、先の登場人物は元より、懐かしいキャラクターやアイテムが現れる度毎にいちいち涙が出てくる。どうしようもない。
ショッキングな場面とかはあったものの、基本的には別にそんなに泣く映画ではないのだ。なのに一人で来ているこの親父(←自分)はいちいちハンカチで目頭を押さえていた。隣席には若い男女、流石にヤバイのでもうちょっと冷静に観るよう、努力した。
だが、最後に年老いたルーク・スカイウォーカー:マーク・ハミル本人が現れた時にはもうダメだ。鼻水まで出てきた。隣りの子なんかは大方この最後のジェダイ・マスターを(ふーん、この人なんだ)なんて思ってる程度であろう。
と、ここまで書けば、もう1,000%この映画を受け入れ、絶賛しているように思われるが、実は自分なりの不満も無きにしも非ず。例えば「ここの展開は違う方がいいなぁ」とか。何と言っても登場人物の名前が皆短くて、最初は誰の事かいちいち確認しなければならなかった。ラスボス的な大魔王も意外と可愛い名前。この点は「ドラクエ」を見習うべきかも。
さあ、6から7への(3から4へとは比べものにならない位の)ノスタルジーを味わった後にやってくる再来年公開のエピソード8以降については、純粋にこの宇宙映画を堪能できそうだ。
とまあ、今回は興奮と感動のあまり話が前後してまとめられなかった。こんな長ったらしくてダラダラした文章、誰も読んでくれなくとも構わない。思い浮かぶまま書いている恍惚とした自分がここにいる。
ところで、年が明けてからもう一度観に行って来た。敢えて空いていそうな日にち&時間帯を選んで。今度はまた泣けてきても隣近所にあまり気を遣う事もない。ふと見ると、館内には畏らく同じ目的で、独りで来ている中年の同志がチラホラと居るではないか。やっぱりなァ。

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