思い過ごし?
先週の日曜日に声楽の発表会の伴奏をし、その中で木下牧子さん作曲の「竹とんぼに」という歌曲があった。
これを弾いていて「あれ?」と思ったのだが、前奏部分で出てくる16分音符の形
竹とんぼを飛ばす時は、両手で軸を挟んでクルクル助走をつけてパッと離す…
この部分を弾いてみるとその時の両手の動きが妙に似ているのだ。あたかも竹とんぼの如く音符も上に上がって行く…
とても上手い表現で敬服したのだが、さてご本人はやはりこれを意識して書いたのだろうか?
ところで話は変わり、今月初めのアマチュアのフルートアンサンブルの定期演奏会用に自分は「星空紀行」というメドレーを編曲した。
ここでは星座や星雲等の並びをそのまま音符の形に当てはめた部分があちこちに出て来る。例えば次のような感じ…
オリオン座
カシオペア座
北斗七星
天の川と織姫&彦星
勿論これらは実際に音にしたところで、そうそう聴き手に「あ、オリオン座だ!」とか伝わるものでもなく、いわば作り手と演奏者との間で理解し合うのみの面白味というところか。
しかしそんな作業をしていて、これまた「あれ?」と思った事だが、このメドレーの3曲目に引用したあの「星に願いを」の部分で北斗七星の音列を当てはめようとしたら、何とこのメインメロディ自体が北斗七星の音列になっているではないか。
この曲は言わずと知れたディズニー映画「ピノキオ」の挿入曲だが、作曲者のハーライン氏は果たしてこれを最初っから意識していたのだろうか。
この北斗七星といい、先の竹とんぼといい、自分としては偶然の大発見なのだが…まあ思い過ごしにしても面白い解釈ではないかと、ほくそ笑む次第である。