ブラスバンド

若いパワー

先週の岐阜での出来事。子供達のバンドの合宿の中で「ミニコンサート」というイヴェントがあり、各トレーナーや一部のパートが順繰りにいろいろ披露していくのだが、今回フルートの子供達も四重奏で出ることになった。
これの為に自分は簡単な曲をアレンジし、早速練習をつけてみたのだが、どういう訳か何度やってもボロボロ&バラバラになる。白い音符と四分音符&休符しかない楽譜なのに、何でこんなに数えられないのか…次第に自分は焦ってきたのだが、当の本人達は何処が違っているのかも解らないキョトンとした表情。それでも何とか形付いてきたものの、ちゃんと揃ったためしが1ぺんもない。あーもう後は野となれ山となれという、半ば焼け糞気分で本番に送り出したのだが。
結果は…ほぼ完璧だった!なんて本番に強い子等だ、と思いながら、終演後に「とても良かったよ!」と褒めてあげたのだが…やっぱり彼女達、キョトンとしていた(笑)だが本番は皆お互い一所懸命数えて頑張ったのだろう。
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実はこの4人の他にもう1人フルートの子が居るのだが、この1人は丁度同じ日に90km程離れた所で開催されるソロ・コンテストの中部本大会に出場する為、合宿の途中で抜け出さざるを得なかった。そして、見事に金賞を勝ち獲って合宿所に戻って来た!まったく、一体何という娘達だろう…。
この日は、この若いパワーに圧倒されっ放しであった。
若いパワーに圧倒された話はこれだけではない。このミニコン&ソロコンから僅か3日後、今度は昨日の記事でも書いた高校吹部の定演。この演奏会を以て引退する3年生のとあるフルートの生徒の演奏に至極感激してしまった。
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実はこの生徒、入学当初は結構苦労させられた。教えているこちらがどうしたら上達してくれるか…と悩む事もしばしば。それがこの3年間で音は洗練され、指も回り、とにかく見違えるように上手くなった。コンサートでは、プロでさえ嫌だなぁと思えるようなフレーズも、淡々と吹きこなしていた。ここに至るまで恐らく相当努力を重ねたのだろうと思う。大学入試も挟まる中、本当によく頑張ったと思う。
 
自分はこういった子供達にフルートのノウハウを立場上(エラそうに)教えている訳だが、実は彼女達からも大分多くの事を学び、見習っている。やはり努力というものは、どんな形であれ、必ず良い形となって報われるということを。それにひきかえ、最近自分はどんな努力をしているのだろう…と猛省させられている年度末である。

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