春の長雨の下で
昨年夏に感動の復活を遂げた岐阜の子供達のバンドによる「強化練習」だが、今春はいよいよ「合宿」という形で再開する運びとなった。コロナは5月からインフルエンザと同じ扱いになる事となり、今月から既にマスクも国レヴェルで「着脱自由」となった。夜明けが見えてきた。
春の合宿は通常、岐阜県関市にある施設にて行われる。今回、活動自体はここ1箇所にてできるようになったが、ただ宿泊については未だ制限があった。様々な事情により、ここに宿泊するのは上級生のみ。しかも1泊だけで、2日目は通いだそうだ。講師はというと、“愛知組”は車で通い、我々“関東組”は施設から車で5分程の所にある「関観光ホテル」に宿泊させて頂く。
エントランス・ロビー・客室・眺望
関市での合宿も自分は長いが、こんなに素晴らしいホテルがあるとは全く知らなかった。部屋からの眺め・風呂・食事…全て大満足で、しかも何故か宿泊客は自分たちの他に殆ど見当たらず、何処もかしこもほぼ貸切状態。こんな思いをさせて頂いて、寧ろ申し訳ない位である。
本格的なパート指導の再開
昨夏の強化練習では1〜2人のみのレッスンだったが、今春からは一気に5人に増えてフルートパートは賑やかになった。それぞれのレヴェルは違うので、それに合わせながらも9月の定演予定曲を一つ一つ吹き方など説明し、教えていく。例年ならレッスンの合間に目の前にある大きな池の周りを皆で散歩したりするのだが、今年に限って全日程見事に雨!しかもザーザー降りなので、流石にこれは諦めて来春に期待するしかない。
ミニコンサートでお開き
合宿最終日。午前中はパートを指導し、午後は施設内の体育館にて恒例のミニコンサート。フルートパートは今となっては皆知らないかもしれないが、嘗てNHKで放映していた「Mr.ビーン」のオープニング曲を演奏した。なかなか美しい合唱曲なのである。今回はこのコンサートの後、そのまま閉講式となった。
ところでこの日は感動の再会があった。コロナで2年間合宿が無かったということは、その間に卒団してしまった子もいる訳だが、フルートでもそんな卒団生が2人いて、その2人が来てくれたのである。もう2人共今年は高校3年生になるとの事。立派な“お姉さん”になっていて、自分も感無量であった。
もうひとつの世代交代
この合宿の講師の“関東組”と“愛知組”の割合は、昔(自分が未だ関わっていなかった頃)は、ほぼ10:0だったと聞く。それが次第に8:2とか6:4位になってきて、今回は逆転して大体3:7位か。このコロナによるブランクをきっかけに、地元の新しい講師が増えたという事だ。教える側にもそんな「世代交代」があるんだなぁ…と、帰路の車の中でつくづく感じた次第である。
そんな中でも交通費宿泊費をかけて自分を招んでくれるのは本当にありがたい。自分も還暦となり、この先何処まで体力的に続くかどうか判らないが、できる限り協力したいと思う今日この頃である。