おかげさまで無事終了いたしました。
ご来場くださりましたお客様にはこの場をお借りして心より御礼申し上げます。

☆オープニングはヴィヴァルディの名曲「冬」をフルートトリオで
 18世紀にイタリアで活躍したヴァイオリンの名人アントニオ,ヴィヴァルディが作曲した合奏協奏曲「四季」は今日最も親しまれているクラシック名曲のひとつで、特に「春」は有名ですが、本コンサート開催の季節にちなんで今回は「冬」を採り上げます。2018年冬季五輪でフィギュアスケートの宇野昌磨さんがメダルを獲得した時の選曲でも知られています。今回は3本のフルートのために編曲しました。
☆湯本洋司作曲、フルートとピアノのための「抒情的一文字」集より
 意外にもこのフルート1本とピアノという組み合わせによる湯本のオリジナル作品は殆どなく、今回がおそらく初披露となります。曲名が全てただの漢字1文字のみという事からこのタイトルが付きました。今回は作曲順に3曲「風」「雪」「虫」を作曲者自身が演奏します。そしてこの後も続々と発表予定です。
☆ヨハン,シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」より第2幕のハイライトを3本のフルートとピアノで
 舞台は大晦日のウィーン。仮面舞踏会でのコミカルな年越しの場面がこの第2幕です。素顔を隠している故、いろいろと危ない人間模様が描かれ、観客をワクワクドキドキさせながらも、年は明けそして朝がやって来ます。そんな愉しくもロマンティックな夜のひとときをフルート・ピッコロ・そしてピアノのアンサンブルで表現します。本場オーストリアのウィーンでは実際、毎年大晦日にこのオペレッタが上演され、そして新年の訪れをお祝いするそうです。
☆華やかなゲストを迎えて一気に8本のフルートとピアノで。先ずはバレエの名曲「三角帽子」から
 寒い夜には熱い音楽を!スペインの作曲家:ファリャは「代官と粉屋の女房」という、バレエでは珍しいドタバタ喜劇を作りましたが、後にこれを作曲者自身によってオーケストラのコンサート用に改編したのがこの「三角帽子」です。今回はその中でも特によく演奏されている第2組曲「近所の人たちの踊り」「粉屋の踊り」「全員の踊り」をお送りいたします。太陽の国・闘牛の国…そんな雰囲気をたっぷりと味わえる事でしょう。
☆冬の夜空に「ジングル・ベル」を響かせます。メインは「クリスマス・ファンタジア」第1番
湯本洋司があらゆるクリスマスソングを集めてアレンジしたこのシリーズは全2曲あり、今回はそのうち第1番をなんと19年ぶりに再演いたします。全部で4楽章で構成される大曲で、雰囲気は一気にクリスマスへ!本当にいろいろなことがあったこの1年、せめてこの曲が皆様の心の癒しになっていただければ幸いです。

出演者 Performer

東京藝大出身の音楽家が集結!ヴィルトゥオーゾに溢れるアンサンブルをお届けします。