東山魁夷展〜時の流れ

今現在、新国立美術館にて「生誕110年記念〜東山魁夷展」が開かれている。昔からの大ファンなので、昨日ここぞとばかりに足を運んで来た。

東山魁夷氏の日本画には1981年、自分がまだ18歳の時に国立近代美術館での同展覧会にて初めて遭遇し、心を奪われた。帰ってから早速画集を買い、じっくり鑑賞したものである。

その画集の中にはスケッチや画集も収められているが、その中に「布留の森」(1972年)というタイトルのついたスケッチがある。

1980年、76歳の時に、かの有名な唐招提寺御影堂の障壁画を完成し、奉納した東山魁夷氏は、その後嘗ての風景画やスケッチを元に、特定の場所ではなく自分の心の中に浮かぶ光景を描くようになった。昨日の展覧会では、それらがまとめて展示されているコーナーがあったが、その中の作品の一つがこれ。


「秋思」1988年作。

そうか、あのスケッチがこのように蘇ったのか…改めて感激である。

東山氏はその後1999年に90歳で他界。自分が国立近代美術館にて初めて一連の絵画に遭遇した頃から氏が亡くなる約17年の間に、(当然ながら)このように更に新しい作品が次々に生まれ出ていた訳で、今回はそんな歳月の流れを実感した展覧会でもあった。

この17年間での新作、つまり今回自分が初めて目にした絵画のうち、特に印象に残ったものは…


「静唱」1981年作


「行く秋」1990年作

だが実は自分が最も好きな東山氏の絵画は、自分が生まれるはるか昔の作品「残照」だ。


1947年作。自分もなんとこれを模写した事があるが、今それが何処にあるのか…多分捨ててしまったかも知れない(あまりに酷いので)。

この展覧会は12月3日まで開催されている。


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