受難節音楽礼拝

1週間後に控えているこの時期恒例「受難節音楽礼拝」。イースターに合わせて、銀座教会の大礼拝堂にて縮小版の「マタイ受難曲」と共に礼拝が行われる。クリスチャンでもあるフルートの師匠の照会でこれに参加するようになったが、自分は別にクリスチャンではなく、純粋に仕事としてバッハを吹いている。

数えてみればもうこれも今年で12回目だ。その内容はほぼ毎回同じなので大体の流れは元より、曲も半分位は憶えてしまった。ザッと紹介するとこのようになる。

♪ 牧師さんの進行で、全員で賛美歌を1曲歌い、お祈りをする。
♪ マタイ受難曲本編開始。最初の合唱の後、アリアとコラールを数曲。
※原曲にある福音史家(エヴァンゲリスト)によるレチタティーヴォは、ここでは牧師さんが歌わずに朗読する。
♪ アリア「憐れみたまえ』(有名なヴァイオリンソロ曲)が終わったら、ここで伝道師登場。長いお説教、続いて献金。
♪ 演奏再開。途中、イエスが群衆に痛めつけられる場面でマタイ中断。全員起立し、賛美歌「血潮滴る主の御頭」を歌う(オルガンの伴奏。オケはじっと待っている)。
♪ 全員着席。マタイ再開、終曲の合唱まで一気に演奏。
♪ 最後に牧師さんによる演奏者の紹介があってからお開き。

ここまで大体2時間。マタイはガチで演奏するとオーケストラと混声合唱が左右に2体、ソリストと児童合唱というもの凄い人数で、演奏時間も約4時間という大曲なのだが、この銀座教会ヴァージョンはヴァイオリン2人、ヴィオラ1人、チェロがいなくてコントラバスが1人、フルート2人とオルガンの計7人で演ってのける。ソリストは3〜4名。曲数も元の3分の1程度にカットされ、そして歌詞は終始日本語だ。

メンバーも毎年ほぼ同じである。フルートは最初は1st.が師匠、2nd.が自分であったが、2年程前から交代して今は自分が1st.を吹いている。その2年前まではソプラノのソロが五十嵐郁子さんという音大の先生で、メチャクチャ美しい声の持ち主だったのだが、残念なことに他界されたそうだ。なので次の方にバトンタッチせざるをえなかったが、多分本番ではこの礼拝堂の何処かで聴いて下さっているだろう。

開演前、出演者達は1ヶ所に集まって「コンサートが上手くいきますように」というお祈りをする。皆項垂れて、最後に「主イエスキリストの御名によって云々〜」と牧師さんが宣うと、それに合わせて全員「アーメン」と唱和するようだが、クリスチャンでない自分はその様子をボーッと眺めながら、フルートの有名なオブリガート「愛故に」のブレスをどうしようか、いつも考えているのである。


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