チリ・レポート〜最終公演

このシリーズ、最終公演はチリ大学内にあるホールにて本番。ここも先日のモネダ宮殿や市立劇場と然程遠くない所にある。だが、藝大の奏楽堂みたいにキャンパス内に聳え立つ建物と思いきや、街中の普通のビルという感じで一瞬驚いた。楽屋口はなく、お客も出演者も正面ロビーから出入りする。

中に入ってみると、これまたいろいろとインパクトのある内装だ。一番の特徴は客席の奥行きが浅い事。浅いのに2階席3階席があるから、舞台にもの凄く迫っている。なので例えば2階席最前列からはオケはこんな感じに見える。まさに特等席。逆に1階の最後部などは音の聞こえ方はあまり良くないだろうと察する。

 

楽屋の印象がまた強烈だ。寒々としていて窓にはカーテンがなく、向かいの学生寮らしき建物や裏の荒れた土地が丸見えだが、背景のアンデスの山々だけは相変わらず美しい。

 

トイレなんかも汚かったが、まあ考えてみれば日本の大学だって場所によっては汚ったないキャンパスも度々見てきているし…何処も同じという事か。

さて本番。満席のお客さんは更に盛り上がり、アンコール曲の最後に出てくる「八木節」では手拍子まで頂き、そして終演後のスタンディングオベーションという、まさに最高潮の雰囲気の中、チリでの総ての公演が終わった。

総ての公演がこんなに素晴らしく大成功に終わったのは、一重にこのシリーズを陰で支えて下さった藝大そして現地チリのスタッフの方々のお蔭なのである。

チリは南米では一番治安が良いとは言われているが、南米ではというレヴェル。スリや強盗に遭わず全員が安全に仕事ができるようにとの周りの気遣いはもう、並半端なものではない。食事の手配、移動バスの乗車チェック、貴重品の管理、通訳によるコミュニケーション、総て至れり尽くせりでやって頂いた。勿論本番に際してのセッティング、ケータリング、警備の手配、本当に沢山お気遣い頂いた。自分は演奏でそれに報いるしかないが、何だかそれでは足りない位で、その感謝の想いは言葉では言い尽くせない程である。人間はやっぱりお互いに助け合って生きているんだなあと実感する瞬間があった。

この夜はホテルにてオケ、ソリスト、そしてそのスタッフの方々による最後の打上げがあった。盛り上がらないワケがない。写真中央は現地の通訳も兼ねた案内の方々。

夜を徹して飲み明かしたいところだが、明朝遂に帰国の途につかねばならず、部屋に戻ってせっせと荷造り。お土産を沢山買ったので、その量がヤバい….


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