チリ・レポート〜現地で講習会

幾つかの公演に先立って、まず藝フィルのメンバーが現地の子供達を指導するというムチャブリがある。

英語は殆ど通じないとも言われていて、こちらも多少はスペイン語を予習しておかねばならなかった。

指導とかいうから中級程度の子供を予想していたのだが……..

実際は違って皆かなり上手!ついでに英語も普通に喋っている。レッスン曲もプロコフィエフのソナタ、イベールのコンチェルト、タファネルの「魔弾の射手」幻想曲等々。どうやら地元の音大生らしい。トータルで僅か2時間半しかなかったので、もう時間の経過を忘れる程必死で教えていた。

ひとつ気づいたのは、皆テクニックはかなりあり、きちんと吹いているのだが、そこから先に踏み込んでいない。メロディーやフレーズの持つ様々なキャラクターやカラーを表現する事については、まだまだ勉強の余地がある。

この点については今の日本の音大生とあまり変わらないという事だ。だが自分は何となく、何となく南米のクラシックのレヴェルを見下していたかも知れず、今回の彼らとの出会いは全然そんな事はないと思い知らされた気分である。

そして皆楽しそうにスペイン語でベラベラ喋っていてとても人懐っこく、南米本来の明るい人柄をつくづく感じた楽しいひと時であった。


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