潮時

第13回湯本フルート教室の発表会が終わった。今回の出演者は これまでで最も多く、生徒さんだけで36人。こんなに出てくれて、とても嬉しい限りである。

この発表会の記事ではちょくちょく紹介してきたが、プログラムの一番最後には出演者全員による合奏がある。いつも2〜3曲演奏するが、編曲と指揮は全て自分が担当している。第4回から始めたので、これまでに20曲アレンジした訳だ。ここでその足跡を見てみよう。

第4回(1999年5月30日)
♪グリーン スリーヴス(スコットランド民謡)
♪サウンド オヴ ミュージック(ロジャース)

第5回(2001年5月27日)
♪太陽がいっぱい(ロータ)
♪いつか王子様が(ハーライン)

第6回(2003年5月25日)
♪ジムノペディ第1番(サティ)
♪シンコペーデッド クロック(アンダーソン)
♪いつも何度でも(木村弓)

第7回(2005年5月29日)
♪風の通り道(久石譲)
♪ドレミの歌(ロジャース)

第8回(2007年5月27日)
♪アヴェ ベルム コルプス(モーツァルト)
♪星に願いを(ハーライン)

第9回(2009年5月24日)
♪虹の彼方へ(アレン)
♪千の風になって(不詳)
♪ジュ トゥ ヴ(サティ)

第10回(2011年5月22日)
♪白鳥(サンサーンス)
♪ボレロ(ラヴェル)

第11回(2013年6月9日)
♪花は咲く(菅野よう子)
♪フニクリ フニクラ(デンツァ)

第12回(2015年6月14日)
♪ムーン リヴァー(マンシーニ)
♪テキーラ(リオ)

第13回(2017年5月28日)
♪わが母の教え給ひし歌(ドヴォルザーク)
♪ALWAYS三丁目の夕日主題歌

以上全10回、22曲。ピアノ伴奏はあったり無かったり。省みると全体にディズニーもの、ジブリものを代表とする映画音楽が圧倒的に多い。勿論誰でも聴ける無料の演奏会だが、こんな事を羅列すると将来はJASRACが噛み付いてくるのかな?とんでもない話である。

一方、クラシック曲も幾つか。特に第10回はゲストにチェリストの窪田椋氏(当時は窪田亮氏)をお迎えしてソリストとして弾いて頂いたので、割と壮大なイヴェントであった。この時は東北のあの震災から間も無かったが、2年後の第11回では復興ソング「花は咲く」を採り上げたあたり、一連の時代の流れを感じる。

この全体合奏曲を何にするか?実はこれには毎回毎回もの凄く頭を痛めている。やっと決まったところで、生徒さんのレヴェルに合わせてパート譜を作らねばならない。基本的には1st.〜4th.の4パート。その4thは、初級者やテンポをとるのが苦手な人用だが、それでもその先頭のプルトには信頼の置けるリーダー的なレヴェルの生徒さんに吹いて貰う等、まあとにかくいろいろと気を遣う。

そしてそのリハーサルは、毎回その本番前に40分程しかとれない。パート譜はもう生徒さんそれぞれさらって貰って、あとは一気に合わせるのみ。あまりピッチのことなんか言っていられず、“終わり良ければ総て良し”みたいな要領だ。

そんな風にしてこれまでやってきたこの全体合奏、発表会の最後を飾るにはとても相応しい盛り上がりで、いつも賑々しく終えられるのだが、昨今とても懸念していることがある。一つは上記のような時間と手間、そしてもう一つは会場の狭さである。

会場はこれまで1回も変わらず川口リリアの催し広場。名前の通りホールではないので、基本的には演奏用の施設ではない。その響きの悪さもさることながら、グランドピアノが置かれた状態で、更に30人が立つと…いや今回は36人。決して演奏に適した状況ではない。隣り同士ぶつかりそうだし、指揮もよく見えない。更には人いきれによる暑さも。つまり狭いのだ。

指揮をしている自分も、何だかこの“圧”で後ろに仰け反りそうだ。

そんな訳で、もし次回もここでこの人数なら、全体合奏ももうこれで終わりにしようかなと、前々から思っていた。時間も結構キツキツになってくるので、第13回での2曲はこれまでで最も短くまとめたり…。実はそんな潮時みたいなものを感じながら振っていた。

そんな中、もうこの川口リリアにて発表会をやるのはもうこれっきりにしようという、とても不快な事件が今回起こった。

それについてはまた後日、改めて。


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