ジュニア・ソロコンテスト

先日、さいたま市主催による「ジュニア・ソロコンテスト」の予選会の審査をさせて頂いた。

大抵のソロ・コンの予選はテープ審査なのだが、さいたま市の場合は最初から生演奏だ。これは参加者にとってはかなりモチベーションが上がるであろう。そのせいかどうか、さいたま市内に在学する小・中学生という限られた参加資格なのに、今年は339名ものエントリーがあった。

そんな訳で予選は2日間、そしてそれぞれ3会場に分散して行われた。
1日目(2月6日)の自分の審査会場はさいたま市緑区にあるプラザイースト。

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2日目(2月7日)は桜区にあるプラザウェスト。
会場を間違えそうなので、前日に何回も確認した(笑)

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審査曲は4分程度の自由曲で、伴奏はあってもなくても良いが、殆どの参加者は伴奏付きで演奏していた。あくまでもソリストを評価する審査なので、伴奏者の有無や能力は(少なくとも自分の場合)採点には影響しない。

が!それにしても思わず顔をしかめたくなる伴奏が中にはちらほら。大抵は大人の弾く伴奏で、あれはソリストの先生だろうか、親だろうか、それとも知り合いなのか…とにかく後ろのピアノの音が大き過ぎる。中には「お前のコンクールかよ?」と思える程バンバン弾くオッサンとかいたりして、その音に埋もれたソリストを聴き分けるのが大変だった事も。

一方、ソリストの友達や兄弟等なのか…同年代の子供の弾く伴奏は一所懸命で、ピュアで、多少たどたどしかったり、失敗したりでも、ちゃんと合わせようという意気込みが伝わり、聞いていて微笑ましかった。まあ、上記のどちらのタイプにしても、繰り返すが採点には全く影響はない。

そもそも、会場によってはピアノ自体に問題があった。調律していないのだ。全体の弦が伸び切っていて、ピッチが低い。ソリスト達は入念にチューニングして本番に臨んでも、こういった不測の状況に対応する術をまだ持っていないから、当然自分だけがバカ高く聞こえる。そうなると幾ら何でも点数に響いてくるだろう。

こんな風になる位なら無伴奏で演奏した方が良かったかというと、それは一概には言えない。ただ、やはりアマチュアの子供達は、早い話が音がまだ小さくて発展途上状態。一方大人は身体が大きくて力も強い。なので、ピアノ伴奏を付ける場合は、伴奏譜に書かれている強弱記号をワンランク下げて演奏すべきであろう。forteだったらmezzo forte、pianoだったらpianissimoというように。

どこのコンテストでもそうだと思うが、審査員は参加者一人ひとりに講評を書かなくてはならない。とにかくどんどん次の演奏が続くので、伴奏のバランスについてまで書く時間的余裕はなかったが、もしこの記事を見た伴奏者は、ラッキーとばかりに是非次回から気をつけてほしいものだ。調律については、他の審査員からもクレームがついていたので、多分今度は大丈夫だろう。

このソロ・コンのもう一つの特徴は、最後の表彰の前に各審査員による講評と演奏がある点である。自分の場合(自分だけかな?)こういう審査の仕事をずっとやっていると、無性に自分もフルートを吹きたくなる。なので、短いながらも自分の意見を述べ、そして演奏さえする機会を貰えたのは、自分にはとても嬉しいことであった。

さて、このようにして約50名の若いプレーヤー達が本選に進んだ。本選は来る2月21日(日)….残念ながら自分はアンサンブル“えむ”を指揮する為、聴くことはできないが、是非ベストを尽くしてほしい。


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