2015年、今年の「曲」

たまに今年が平成何年だか判らなく事がある。2015という西暦はすぐに出てくるが、平成になってもう27年も経つという事実が受け入れ難いからだと思う。昭和天皇崩御、その後間も無くして時の小渕首相が「平成」という文字をカメラの前で掲げたのが、実際ほんの数年程前に感じられるのだ。

そして今年2015年もまもなく終わろうとしている。清水寺にて発表された今年の漢字は「安」だったが、自分自身にとっての一字は何だろう?と考えてみた。

今年の自分を表すのではなく、自分にとって最も印象に残った漢字、それは「」である。これは自分の音楽人生に於いて、初めて経験したギターとのリサイタルの共演者の名前の一部だ。

そんな訳で、今年最も印象に残った本番は、やはりこのギターとのデュオリサイタルだった。来年も企画しているので、更に磨きをかけたコンサートにして行きたい。

さあでは日付順に、今年の忘れ難い曲を挙げてみよう。

川島素晴作曲「熱狂的な精神病」6月14日
今まで自分が採り上げた中で、尤も凄まじい無伴奏曲だった。湯本フルート教室の発表会にて演奏。8ページに及ぶ譜面は音符が模様のように終始びっしり。本人は努めて指定通りに吹いているのだが、ハタから見ると「あの人大丈夫かな?」と思われてしまうような曲。しかし、その音列は「精神病」とはかけ離れて、極めて理論的に書かれている名曲であった。
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プッチーニ作曲 歌劇「ジャンニ・スキッキ」7月26日
木管五重奏+弦楽四重奏+打楽器+ピアノという小編成で、このオペラを1日に2回、更に様々なオペラハイライト・歌曲・創作等によるガラコンを挟む凄い本番だった。数回のリハもそれぞれ目一杯でハードな日々。だが、これは自分の事よりも、キャスト、共演者、そして指揮者が実に皆ブラボーであった。“やり遂げた感”がハンパない。
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トマ作曲「ミニヨン」序曲 8〜9月
これは自分が演奏した訳ではない。指導に行っている高校バンドの今年のコンクール自由曲。入学当初は下手クソでどうしようもなかったある生徒が、この3年間で目覚ましい上達を遂げ、曲のそこここに出て来るソロを立派に吹き通し、その甲斐もあってか、バンド創設以来初めて東日本大会で金賞を獲得。いやこれはもう、自分の事のように嬉しかった。

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バッハ作曲 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 9月20日
ギターとのデュオリサイタルのプログラムの1つだが、実をいうとこの日一番緊張した曲だった。全8曲からなるこの曲のアレンジと練習に手掛けたのは、実は3年も前。なのに本番数日前まで暗譜が完璧ではなかっただけに、最終曲が終わった時は心底ホッとした。

ピアソラ作曲「タンゴの歴史」9月20日
兼ねてから吹きたいと思っていただけに、夢が実現できて嬉しかった。共演の橋爪晋平氏にはつくづく感謝である。
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マーラー作曲 交響曲「大地の歌」11月6&7日
今更だが一応某フィルハーモニー交響楽団としておこう。5〜6年ぶりのエキストラで、この大曲の2ndを吹いた。実をいうとこの曲はマーラーの交響曲の中で最も馴染めない曲である。しかしぶっちゃけた話、これについては曲がどうこうという話ではない。このコンサートで貰った出演料の方が衝撃的だったのだ。多分今後「大地の歌」と聞けば、この金額がリンクして脳裏に浮かぶだろう。
では今年の最後に、その明細書をここに公開しよう。
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因みにこのシリーズ、全日程で交通費が4,286円かかっている。


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