プログラム・パンフレットを作る

来る9月20日のギターとのデュオ・コンサートのプログラムをそろそろ作らなければならない。無論、原稿作りから印刷まで自分でやってしまう予定である。

 

そういえば…これまでにウチの発表会のプログラムを業者に頼んで作って貰った事は、ただの一度も無い。
原稿を揃え、紙を買い、印刷も自宅のパソコンとプリンタを使う。そんなのが無かった時代はワープロを使って元稿を作り、コピーしていたし。
となると、例えばミスプリとかは全部自分のせいである。細心の注意を払ってチェックはしているつもりでも、これまでにミスが無かった訳ではない。
字の間違いとかよりも、そもそも作曲者名が違っていたとか、そんなしょーもないチョンボをたまにやらかす。

発表会のプログラムというのは、結局誰が何を演奏するかが判ればそれで良いのだが、いざ作成するとなるといろいろな事に気を遣う。殆どは見やすさ、解りやすさの問題だが、それだけではない部分もある。列挙してみると…

出演者名

一番注意しなければならない事だが、正直行って厄介である。例えば「さいとう」「わたなべ」という性には何種類もの漢字がある。「沢」と「澤」、「浜」と「濱」、「崎」と「﨑」とかにも気を付けなければならない。

最近はキラキラネームとかが話題になっているが、何て読むかはともかく、くれぐれもパソコンに無い文字の人とかが出て来ないよう、願いたいものである。

作曲者名

異なる出演者が同じ作曲者の作品を演奏する場合、意外と見逃しがちなのが「V」という子音の扱いだ。
同じBeethovenでも、片方は「ベートーベン」もう片方は「ベートーヴェン」だったり。自分はどちらかというと後者で統一している。
因みに本場ドイツではちゃんと「ビートゥホーフェン」みたいに発音する人もいるらしいが、日本で「ビートゥホーフェン作曲、クラヴィーアゾナーテ」なんて書いても、「一体何のこっちゃ?」てな事になってしまう。

他には例えばDvorak。チェコ語の発音では「R」を「rruJ…」と、ちょっと特殊らしい。なので本場は「ドゥヴォルジャック」とかいうが、こっちは割とポピュラーな方の「ドボルザーク」「ドボルジャーク」のどちらかで統一している。

曲名

結構気になるのが、日本語読みにするか否か?例えば「ファンタジー」にするか「幻想曲」にするか? 昨今は「ファンタジー」の方がポピュラーな印象で自分も好きだが、かといって「即興曲」を「アムプロムプチュ」とか普通書かない。一方、「ソナタ」も「奏鳴曲」とは今では言わない。要は解りやすい方で表示し、流石にこれはどちらかに統一する訳にはいかない。

カッコ、スペース、中黒の扱い。これについては大学で論文なんか書く場合には、ちゃんと使い方が定められている。何れにせよ、例えば同じような曲名でも「アンダンテ・パストラーレ」と「アンダンテ カンタービレ」みたいに異なる書き方が混在しないように気をつける。

文字のフォント、サイズ

面白いもので、フォントというのはプログラムのイメージをとても左右するものだ。具体的には丸文字系はかなり軽く、明朝はかなり重い感じになる。ゴシックはその中間位か。例えば出演者名はゴシック、曲名は明朝等、上手くバランスをとって使い分ける。これもちゃんと統一されているかチェックする。

デザイン・全体のレイアウト

実を言うとこれは楽しい作業。イラストなどはネットのフリー素材を上手い具合に拾って、貼る。

だが、モニタに映る物と実際に刷り上がる物とではだいぶ印象が違う。結局“本番”の印刷段階に入るまでに、サンプルを何部も試し刷りしている。

 


 

つい先日、他の発表会のプログラムを作る機会があった。いつもお世話になっている先生からのご依頼であり、例年と同じように作ってほしいとの事。

勿論上記の諸々の事については何度も見直して確認するが、フォントまでそれまでの業者と正確に合わせるというのは無理な話である、と思いきや…

意外とフォントも全く同じだった。という事は、その業者もMac標準装備のそれをそのまま使っていた事になる。まあ、元々見た目の美しいフォントなのでこのように普通に用いられていた訳であろう。

というのがこれ。一応表紙のみ、インフォーメーションも兼ねて貼っておこう。

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(ミスがありませんように….)


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