若い力

夏。野球のみならず、全国の「部活」は熱い闘いが繰り広げられているが、吹奏楽コンクールもその1つな訳で。前記事「合宿と体重」の、その合宿にて教えていた吹奏楽部が、そんな訳でコンクール本番を迎えた。

毎日毎日朝から晩まで課題曲を何百回となく繰り返し続け、よくまあ心と身体が今日まで保ったのものだ。自分だってそりゃ経験がない訳ではない、中学生の頃は同じことがあったとは思うが、流石に忘れてしまった。でも今の自分が彼等と同じ事をやっていたら…多分壊れてしまうだろう。

ここの顧問の先生はとにかく熱い方だ。何よりも生徒達の事を最優先に考え、生徒達の最高の笑顔を望んでいると語る。何かとクールに物事を捉えてしまう我々ガクタイにとっては、ある意味見習わなければならない点が沢山ある。

スポーツ部では試合のレギュラーを監督が決める際、いろいろな喜怒哀楽が生まれるが、吹部だって同じような事は普通によくある。

今回コンクール曲の中で、ある1つのソロを誰に吹かすかで、同じようなドラマがあった。候補は2人に絞られた。顧問とトレーナーによる協議の結果、選ばれたのは下級生の方。この子の方が奏法が安定しているからという理由だが、実は自分は反対意見だった。いつも吹いている上級生の方がそれなりに「味」のある歌い方でその点を推したのだが、多数決により“勝つ為の安全路線”が選ばれる。

降ろされた方の上級生(←3年生だから最後の夏である)は「上の大会に進んだらそこで吹かせる」という事になったが、やはり泣いてしまったそうだ。これを伝える顧問の立場というのも、つくづく辛いものだ。吹かされるその下級生もまた、いろいろな意味で大変である。

でもこの話はまだいい方で、そもそも人数制限があるから「誰を出場させ、誰を降ろすか」という話になると、今度は「ウマいヘタ」という基準以外の事情が絡んでくる。つまり曲の編成や各パートの役割上、割愛せざるを得ない楽器とか。これも相当顧問の先生、頭を痛めた事であろう。

でもここでもやはりちょっとしたドラマがあった。コンクール前日のステリハの際、降ろされた部員達が集まって出場組の部員一人ひとりにエールのメッセージカードを贈っていたのだ。何が書かれているか知らないが、大方「私たちの分も頑張って下さい」という内容のそれであろう。渡された部員の中には感激して涙を拭く子もいた。

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「あ〜あ、泣いちゃったよ、泣くとアンブシュアが崩れて吹けなくなるんだよな〜」なんて冗談を行っていた我々トレーナーだったが…

実は自分はこのテの話にはメチャクチャ弱い!客席で一緒に溢れ出る涙が止まらず、ヤバい、どうしようか…と思った。

さて、そんなこんながあった今年の吹奏楽コンクール地区大会。自分は本番を聴く事はできなかったが、きっと彼等なりに全力を出し切ったと思う。まだまだ課題は沢山あれど、その若い力には心から敬服である。

さあそしてその結果が出た!結果は….

 


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