ゴージャスなサンドウィッチ

AVANTI(アヴァンティ)声楽教室の15周年記念発表会、というコンサートにて共演させてもらった。

歌のお教室の発表会といえば、例えば自分が昔からお世話になっている師匠のそれなどは、1人3曲位ずつ歌曲やアリアを順番に歌って行って終わりである。特に何周年とか、節目なりの企画はない。

ところがここでは生徒さんがキャストになって、なんとオペラに出演する。演目はプッチーニの喜歌劇「ジャンニ・スキッキ」。1時間程のオペラだが、これはキャストが一部替わって2回演奏される。第1回が11時、第2回が18時半開演。

0705SCAN_0012

さて、演目はこれだけでなく、この2つの本番の間に、3時間に渡る壮大なガラ・コンサートが挟まっていた。

そのガラコンの内容がまたハンパない。ヴェルディのオペラ・ハイライトが2つ、他のメジャーなオペラ・アリアから日本歌曲まで、いや更にお江戸の街並みを舞台とした、コミカルな創作ミュージカルまでくっ付いていた。

0705SCAN_0013

これらの演目が“具”だとすれば、挟む方の“パン”が「ジャンニ」だから、かなりゴージャスなサンドウィッチである。念を押すが、これらは全部一日でこなされる。

自分は1ヶ月程前にこれらのパート譜を貰い、それからちょいちょい下調べやら練習やらしておいて、後は3回ほどのリハがあって、後は本番、という経過である。まあそれだけでもキツくないと言えば嘘になるが、キャスト(つまり教室の生徒さん)やピアニストの人達は、もっと前から相当な練習を積んできたに違いない。こうなるともうプロもアマチュアも隔たりはなく、皆でいい舞台を作っていこうという思いは一つになっていた。

0727SS_0001
「ジャンニ・スキッキ」より

何といっても凄かったのは、これらを全て取り仕切って、このコンサートを成功裏に導いた教室の主宰者、片岡先生と指揮者の高畠氏である。高畠氏は実は我等がGフィルのVn.奏者でもあるのだが、プッチーニ×アマチュアという、ややもすれば危険な状況を、見事な棒捌きと持ち前の明るく優しいキャラでまとめ、一つのアクシデントもなく全曲を乗り切ったのである。

そんな訳で、今回は本当に自分も学んだ事が沢山あった。自分も生徒さんをオケ伴で吹かせてあげたら…と、ふと考えてみたりする。

 

 


カテゴリー: オーケストラ, コンサート, 感想・意見, 演奏会報告 タグ: , パーマリンク