文化祭に纏わる話を2つ3つ。

今日は子供の通う高校の文化祭に足を運んでみた。
電車で4駅、そこから徒歩約10分。今年出来たばかりのとても美しい校舎である。昨年度までは駅から更に路線バスに乗らなければならなかっただけに、移転してからのアクセスは格段に良くなった訳だ。

尤もうちの子は最終学年なので、ここに通うのもあと9ヶ月だけだが。

実はこの学校には、もの凄く昔に1ぺん訪れている。まだ自分は大学生だったが、当時の吹奏楽部のフルートパートの技術指導の為だ。よくよく省みれば、自分自身の奏法さえ不安定だった学生の分際で、よくおめおめとそんなアルバイトができたものだと思うが、教えに行ったのは自分だけではなかった。他の楽器の同級生や先輩も一緒で、それぞれのパートを担当したのだと思う。

詳細は忘れてしまったが、クラリネットの同級生は指導の最中に「素直」を「ソッチョク」と読んでしまって、生徒に笑われていたのを何故かちゃんと憶えている。

話は替わるが、毎年各音大のフルート専攻卒業生による「デビュー・リサイタル」というコンサートが何日間かに渡って開催される。自分も卒業してからこれに参加したのだが、同じ日に出演したのがきっかけで、一瞬知り合いになったM音大出身のM君というフルーティストがいた。

当時彼はプログラミングに悩んでいたが、自分が「これとこれとこれにしたら?」と軽い気持ちで提案したら、何とそれを鵜呑みにして全部吹いてしまった!ボッザの「アグレスティード」グリフィスの「ポエム」デュティーユの「ソナチネ」という大曲ばかりで、凄いヴァイタリティーだなと思った。今から丁度30年前の事だ。

その後彼は何とこの高校の音楽の先生になり、現在でも勤務している。

ウチの子供が彼に直接習う事はなかったので、多分自分がこの学校のPTAでいる事は知らないだろう。保護者会やオリエンテーション等で自分も学校に行く度に、必ずと言っていい程そのM先生を見かける。今日も精力的に活動されていたようだ。因みにご挨拶するのは、いろいろ考えて今のところ遠慮している。


さて、文化祭の展示を観てまわっていたら、1つ面白い物を見つけた。

「歴史研究」というサークルの部屋での、とある展示物。明治時代の「オルガン教科書」とある。てっきり足踏みオルガンの事かと思いきや、どうやらペダル鍵盤やストップまで装備された本格的なパイプ・オルガンの為のそれだった。

「初等」とあり、最初は音の読み方などから始まっているが、後ろの方を見てみると、これ1冊でかなりのところまで弾けるようになりそうだ。

0628IMG_1381

 

0628IMG_13820628IMG_13830628IMG_1384

この部屋には他にも同じく明治時代の教科書(国語、修身etc.)等が置かれてあったが、ボロボロなのにも関わらず、どれも自由に手に取って見てもよいそうだ。お蔭でこの催しはとても面白かった。

1人の学生が幕末について来訪者に何やら熱く説明していたが、その「歴女」ぶりにはとても関心させられた。何かに熱中するのは、やはり素晴らしい事である。

….自分の高校ではこういう文化祭はなかった。小さい学校だから人数的にまあ仕方のない事とはいえ、ほんの少しだけ羨ましく思う。


カテゴリー: 思い出, 感想・意見, 日常・趣味, 楽譜・譜例 タグ: , , , パーマリンク