初めてiPadで…

昨日、とあるアマチュアオーケストラの管楽器セクションを指導させて貰った。

メイン・プロはチャイコフスキーの「悲愴」交響曲、前プロはドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」と「小組曲」。5月の定期演奏会に向けて頑張っている。

これまで、幾つかのアマオケの指導はしていたが、今回の団体は初顔合わせ。ファーストコンタクトはなかなか緊張するものである。

ところで、自分にとってもう1つの”初めて”があった。それは今回、これら3曲総てのスコアを自分のiPadに入れて、それを見ながら棒を振った事。

以前、「本になっていない楽譜を使う事」についての是非について論じた事があるが、今までセクション指導をするにあたって、何かと煩わしい思いをしてきた「譜めくり」についての問題が劇的に解消されたのは大正解だった。いや、正確にはスコアを「めくる」手間というよりは「押さえる」手間というべきであろう。

特にミニチュア・スコアの場合など、左手でずっと押さえていないと、本が閉じてしまう。棒を振る時はできるだけ両手を使いたいだけに、かなりのストレスを感じる。iPadではその気遣いが要らないのだ。めくるのも指1本でさっとスワイプすれば良い。

0215IMG_0377

だが一方、iPadでは不便な点もある。そこで今回、利点と欠点についてまとめてみよう。

利点

☆ 楽譜が閉じないように押さえる手間が要らない。
☆ 可能な限り何曲でも入れられる。1曲のみならミニチュア・スコアの方が軽いかもしれないが、今回のような場合は圧倒的に持ち運びが楽。
☆ 画面が明るいので見やすい。

欠点

★ 誤って操作してしまう可能性がある。例えば2本指でのズーム操作やダブル・タップなどで、画面が何処かに飛んでしまう恐れが。
★ 書き込みができない。アプリによってはできるかも知れないが、鉛筆でサッと丸を書くなんて事に比べれば、逆にその為の操作が煩わしい。
★ 1ページずつしか表示できない。従ってしょっ中画面をスワイプしなければならず、これが結構忙しく、意外と不便だ。指揮者はスコアの全体像を視覚的に捉えることも必要なのだが。かといって横にして2ページ分表示だと、目の悪い自分には小さすぎてかなりキツい。
★ 前以てスコアをiTunesやiCloudでインストールする必要がある。ネットからタダでダウンロードできるのは何とも便利な時代だが、かといってそれが目的の物とはかけ離れている画質やヴァージョンだったりすることもあり、著作権の関係で載っていない物もある。自分のスコアからスキャンしてPDFに換える方法もあるが、曲によっては何もそこまでする必要はない。
★ 何よりアプリやシステムのダウンが怖い。普段からiPad内のデータはシェイプアップしておく必要がある。

という訳で、実は欠点の方が多いのだ。

つまり、iPadを見ながら演奏するのは、それが突然使えなくなっても大丈夫な場合のみなのである。

友人のピアニストがよくiPadを見ながら伴奏していると言っているが、それは彼にとってその曲がもう殆ど頭に入っているからできるのであろう。今回の分奏指導も万が一の場合、団員の誰かからスコアを借りれば何とかなりそうだったし(誰も持っていなかったらアウトだが)。


ところでこの演奏会、フルート奏者にとっては結構重いプログラムだ。それぞれ分業してパートを担当していたが、なかなか健闘していたので、きっと本番ではいい演奏ができるだろうと思う。


カテゴリー: 未分類 タグ: , , パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください