バレエ音楽とバレエ組曲

Gフィルが8年前からこの時期に開催している「レクサスコンサート」。

あの高級車メーカーが東京藝術大学と提携し、この車のオーナーのみを招待して開かれる非公開のコンサートだ。

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招待者は抽選で決まるそうだが、応募者殺到のため、本番がいつしか3回から4回に増えた。盛り沢山で、体力的にもキツいシリーズ。

コンサートが開かれる12月13&14日の2日間、構内にはたとえレクサスであっても駐車禁止。会社の用意する車のみ奏楽堂の前に展示される。

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今年は映画「007」に出てくる「ボンド・カー」トヨタ2000GTが来場者そしてオケの注目を浴びていた。

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さて、今回のプログラムの中にチャイコフスキーの「白鳥の湖」があった。

「情景」「第1幕のワルツ」「4羽の白鳥」「パドドゥ」「ハンガリーの踊り」の5曲だが、そのどれも何か自分の身体に染み付いているテンポといちいち違い、最初は何か違和感を感じながら吹いていた。他の楽員も同じような事を言っていた。

このようなバレエ音楽は、当然元々はオケがピットの中で踊りの伴奏をするものである。「白鳥湖」のような有名ナンバーともなると、自分だけでなく他のメンバーでもこのピット内での演奏経験者が多い。
つまり実際の踊りの伴奏としての踊りの伴奏としてのテンポよりも、今回はあちこちが早過ぎたり遅過ぎたり。仮にこれで実際に踊るとなると、かなり踊り辛いテンポだったに違いない。

しかしながら、このように純粋なステージコンサートでは踊りはない訳だし、こんないつもと違う感じの「白鳥湖」も、それはそれで趣があるものだ。実際この曲集は、チャイコフスキー自身が編纂したオケだけの為の「バレエ組曲」であり、今回みたいなテンポのヴァージョンでの演奏も、ある意味いい経験だった。

…….尤もこの指揮者、テンポ感については独特の拘りがあるようで、他の名曲でも妙に早かったり遅かったり。
一番印象的なのは、あの「第九」が全楽章を通して凄く速く、通常70〜75分程かかるところを、何と1時間を切った事だ。恐らくあくまでもベートーヴェンの指示通りに棒を振ったのだろうが、それにしてもあの違和感はたまらなかった。

 

 


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