モーニング もうひとつの「みどころ」

本番が終わってから書く事になってしまうのは忍びないのだが….

毎週木曜日、11時に開演のG大フィルの「モーニング・コンサート」は他のオケのコンサートには無い特徴がある。

入場料が1,000円という、オケにしては安い値段。

プログラムは主に協奏曲が2曲。所要時間は1時間程。比較的短いが、この時間帯では丁度良い長さと言える。

協奏曲のソリストは教授会によって選抜された優秀な学生。

この学生というのが、既に何処そこのコンクールで優勝したとかいう凄いのが出て来たりするので、皆本当に上手い!

終演後「ブラボー」が飛び交い、大いに盛り上がったところでお昼となる。上野公園内、各所にあるレストランにて腹ごしらえした後は、美術鑑賞等するのも良いだろう。まさに「Culture Thursday」と言ったところか。

ところで、モーニングコンサートに話を戻すが、ここでのプログラムは同じ種類の楽器による協奏曲が並ぶ事はない。

昨日は作曲科の学生による新作とヴァイオリン協奏曲(ブルッフのスコットランド幻想曲)だったが、他にはソプラノとピアノ、クラリネットとヴァイオリン等、1コンサートとしてヴァラエティに富んだ魅力あるプログラムを心掛けているからである。

が、そうなると必ず曲と曲の間に「舞台転換」が挟まる。

例えばピアノ協奏曲がプログラムにあると、幅は広いが奥行きは浅い奏楽堂のステージでは、ピアノの出し入れは弦楽器全員に一旦舞台袖に下がって頂かなくてはならない。

そしてここからが“裏方さん”達の腕の見せ所である。これがなかなか見事なもので、限られた時間内で彼等は機敏に、しかも正確に作業していく。無駄な動きは一切無い。

正式には「ステージ・マネージャー」と呼ぶが、このステマネさん達は単に適当にイスを並べている訳ではないのだ。

どの席からも指揮棒が見えるように配置し、譜面台の高さや椅子とのバランスにも気を配る。更に管楽器の席については、楽器やミュート(弱音器)のスタンドや持ち替え用の椅子の有無まで、奏者毎に、本番毎に全て把握し、セッティングする。

そして舞台と客席の“空気”を最後にもう一度確認してから、演奏者にGO!サインを出す。

コンサートが円滑に進むのは、全て彼等のお蔭であると言っても過言ではないのだ。

ステマネさんの“達人”ぶりは何もGフィルに限った事ではないだろうとは思うが、モーニングコンサートでは今後も彼等のこのような活躍がしばしば観られるので、まあ曲間の「お楽しみ」のひとつと言えるだろう。

20140704

次回は7月10日。イベールのフルート協奏曲とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。

(尚、自分は降板)


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