ブラームス嫌い

ブラームス。

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ドイツ・ロマン派の代表的な作曲家の一人。

彼の音楽はオーケストラ、器楽から声楽曲にいたるまで名曲中の名曲が勢揃い。

という訳で今日はその中のひとつ、ピアノ協奏曲第1番の本番があった。これも実に素晴らしい曲だ。重厚な和声、ドラマティックな展開…感動モノである。

 

だが正直言うと…..自分はブラームスは嫌いだ。大嫌いかも知れない。

理由は自分でもはっきりしない。が、まあ強いて挙げるなら2つ程あるか。

1つは、昔の話だが、学生時代の嫌な思い出に因る。 G大では「管弦楽実習」という科目を選択した大学院生を、Gフィルの本番にエキストラで乗せて単位を与えるカリキュラムがあるが、まだ自分が団員ではなく学生だった頃、オケの手違いでフルートが誰も来ていなくて、たまたま朝早く登校していた自分が急遽呼ばれて乗せられたのが、ブラームスのヴァイオリン協奏曲の1st.

当然下調べもしていなくて、譜面もまさに初見。四苦八苦&右往左往していたら、その時のコンサートマスターに名指しで叱られた。

この先生、今はもう亡くなってしまった元N響コンマスのT氏だが、音程が無い上によく遅刻するこんな奴に言われたかねぇと、こっちも腹が立って(やってらんねーよ糞野郎)と思わず呟いたら、隣りのObの先生が気遣って昼飯をご馳走してくれた。

それ以来暫くの間、この曲はトラウマになって吹くのが怖かった。流石に今では1st.だろうが2nd.だろうが、平気で吹いているが。

 

もう1つ。〜これは自分だけの見解だと思うが〜メロディーがたまに気に入らない。

勿論美しいのも沢山ある。交響曲第2番第1楽章第2テーマ、第3番第3楽章、第4番冒頭、クラリネットソナタ冒頭、ピアノのワルツOp、子守歌etc…..

でも例えば、それこそヴァイオリン協奏曲の第1楽章
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第2楽章
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交響曲第1番第1楽章第1主題
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よくよく考えてみたら….どれも何か変なメロディーじゃないか。分散和音に毛が生えた程度。

交響曲第4番第3楽章に至ってはまさしくふざけている(giocoso)。真面目にやれ!という感じ。
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なのに何故、コイツ等があんなに素晴らしい名曲に変身していくのか?

やはり素材の良さを120%引き立たせるのが、大変上手い人なんだろうなと思う。その才能に関しては、彼の右に出る者はいない。

そう、丁度牛スジとか魚のカマとか、そのままだとマズい部分を十分に下ごしらえして、絶品に仕立て上げる名料理人のような感覚に似ている。

 

牛スジ煮込みや、鰤カマの料理等は自分も大好きである。

でもブラームス。

本当に凄い作曲家だと思うし、自分だって感動することも多々あるし、編曲だってしている。

だが、それと好き嫌いは別ものなのだ。


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