県の縮図が見えた

 

20140517

今年の2月下旬、埼玉県文化振興課の事業「アーティストボランティア」の照会により、とある老人福祉施設にてコンサートを行った。

そして今月、県は全く同じ施設からの依頼による「七夕コンサート」を照会してきた。

またウチに?と思ってよく見たら、今度はヴァイオリンとピアノのコンサートを、と書いてある。

詳細を訊いたが、担当者の話は何かよく解らない。

この施設は我々がヴァイオリンも弾けると思って依頼してきたのか?またはこの担当者がそう思っているのか(因みにウチは最初にちゃんとフルート奏者と登録してある)?

もしくは、その専門外である事を弁えて、敢えて無理矢理ウチに何かやってくれと頼んでいるのか?

まあ…何れにしても、無知にも程がある。

そんな訳で今回はお断りしたが、このちょっとしたやり取りにある「縮図」が見えた。

昔から常々思っていた事だが、今回の件で強くそれが感じられたのは…どうも埼玉県は音楽については文化意識が薄いということだ。

とある人から「埼玉人は文化レヴェルが低い!」と言われた事もある。それについては肯定も否定もしないが、ことクラシック音楽を市民県民に深く浸透させる事業に関しては、埼玉県は下手だと思う。吹奏楽のレヴェルなどもの凄く高いだけに、勿体ない話である。

県にはプロのオーケストラがなく、20年程前に設立を望む嘆願書みたいな手紙を自分は書いた事もあったが、現状ではご覧の通り。

県や市の主催するクラシックのコンサートやイヴェントも、客足はまばら。これも20年程前だが「集客能力はその演奏家本人のみに依るもの」と浦和市の担当者に断言された事もある。つまり宣伝や啓蒙活動はやらないよ、という事か。

我家の近くに折角新しい文化施設ができたのに、家内がコンサートを開いてみればその状況は惨憺たるもの(関連記事)。

市や県の文化振興課に属するという事は、公務員試験に受かって公務員になるという事。だが、実際に音楽関係に携わる場合は、音楽の某かに関わっている経験者でないと、中々こういう実態が解らないものだ。取り敢えずハコ(ホール)を整えて、誰か有名ドコロを招んで、演奏させてハイ終わりか…。

近所の神奈川県や群馬県や千葉県が羨ましい。神奈フィルに群響にニューフィル千葉、老舗のプロオケはあるし、コンサートやイヴェント、音楽教室も沢山の人が集まる。これ全て自治体による啓蒙活動の賜物であろう。

とはいえ、この薄~い埼玉県、薄~いさいたま市、自分はわりと好きではあるが。

 


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