芸大フィル新卒業生紹介演奏会にて

今日は失敗談。

 

つくづく本番の精神状態というものは、どう頑張ってみても平常通りにはいかないものだ…と思う。

 

その瞬間の自分は、まあ本番だから多少の緊張はあったものの、別に震える程の事もなく、むしろいい具合に曲に乗っていた。 曲はプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番。 その第2楽章Vivacissimoで、フルートからピッコロにつながるカッコいい音階の駆け上がりがある(スコア最上段)。
20140418
一方この時、ヴァイオリンのソリストは、ものの2小節弱の間に弱音器を外すという神業をこなさなければならない(スコア最下段)。
今迄の自分の記憶ではこの時に弱音器をポイッと放り投げるのを見たことがあるのだが、さて今日のソリストはどうするのかな?
と見ていたら、今夜のソリストはサッと弱音器を外し、胸のポケットにしまっていた。なんとまあスマートな。普通にできるもんだな…

 

ところがこれに気を取られ、気がついたら自分がこのピッコロの駆け上がりを吹き損ねた。 あっ!と思って慌てて吹いたものの、フルートからはちゃんと繋がらず、何だか「グヂャッ」とした感じになってしまい、こっちは全然スマートじゃない。

 

演奏後、隣りのフルーティストが自分のせいだと思ったらしく、謝られてしまったが、全くそんな事はない。申し訳なかった。
それにしても何故そんなどうでも良い事を、よりによってリハではなく本番中に思い出すか?
集中してなかった訳だ。反省しよう。

 

本番は何が起こるかわからない…。

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芸大フィル新卒業生紹介演奏会にて への2件のフィードバック

  1. マグダレーナ のコメント:

    こんにちは♪
    以前ユモチャン様が「本番前の演奏家の精神状態は発狂寸前らしい」と書いて下さった言葉にえらく共感したのですが、上記のようなハプニング、私もよく経験します。特にパイプオルガンですと、奏法もですが、レジストレーションの細かい切り替え、礼拝では賛美歌の歌詞の多さ(今、何番歌ってたっけ?笑)リタージ(式文)に合わせた音量だのテンポだのetc. で、あれこれ神経を使いすぎて、全く違うところに思考が飛んでっちゃう・・・
    〈そう言えば冷蔵庫の中のお味噌、まだあったっけ〉とか〈あの人も今頃頑張ってるかな・・〉なんてのはまだ可愛らしいんですが、一番恐ろしいのは、バッハの小難しいコラールプレリュードなんかをすんごい集中してい弾いてる時に突然!今まで気づきもしなかった音型が見えてきちゃったり、足鍵盤のちょっとした爪先のニュアンスなんかに「おおっ」なんて感動しちゃったりした時はえらいことになります・・・笑・・・はい。
    一瞬ですね。一瞬・・・そして微妙な崩壊・・・笑 恐ろしいですね。でもなぜなんでしょうかねぇ…
    私はノルアドレナリンではないか、と思うんです。
    神経興奮物質、でも、やる気、集中には必須なアドレナリンはいいらしいですが、度を越すとノルアドレナリンも出て、こちらは脳に直接作用してパニクるみたいですよねぇ。
    絶対金メダル間違いなしの選手が、オリンピックでは魔物にやられるっていうあれ。あの正体はノルアドレナリンだったりして・・・笑
    詳しくはご検索を~(^_^;)
    本番に突如現れる魔物との戦い、お見舞い申し上げます♪

    • yumochan.com のコメント:

      マグダレーナ様
      「ノルアドレナリン」というのは初めて知りました。でもまあ、こういう綱渡り的な心境がやはり本番には必要かも知れませんね。
      そして、意外とそういうパニックは(余程の大チョンボでもない限り)お客さんには伝わっていないもののようです。
      朝バッハ脳トレに四苦八苦する昨今、足まで使うオルガニストの方々には、つくづく心から敬服します。

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