新聞

某A新聞の無料お試し5日間購読というのが終わったある日、そのセールスマンは案の定やって来た。

 

その風貌や声質や物腰から、最初女性かなと思っていたが、話しているうちに男だという事が判った。

 

そんな感じの彼は、お試し新聞についての感想を訊き、いろいろと回りくどい話をした挙句、これからも契約してほしいとやっぱり懇願してきた。

 

今や世の中の動向やら地域の情報やらは、ネットで瞬時に知る事ができる現在において、では新聞にはどういうメリットがあるのかと彼に訊いてやりたかったが、面倒だし時間も勿体ない。

 

でも1つだけ、難点を指摘してやった。それは「発行の早さに伴う情報の遅さ」だ。
他社紙は知らないが、この新聞は朝刊が前の晩の1時頃に入ってくる。夜寝る前に明日の朝刊が読める事もしばしば。
という事は、逆算してその晩例えば22時位に起こった事は、明後日の朝刊まで載らない事になる。
変な話だ。これで一番困るのは海外で行われているスポーツの結果等。ネットでは試合結果がすぐに観られるサッカーの試合など、翌朝の新聞には「まもなくキックオフ。勝負の行方は?」なんて出ている具合である。

 

「そんな時間に入るんですか!?お休みのところ、申し訳ございません」そういう問題ではない。やっぱりコイツは何かずれている。そこで、この情報の遅さを指摘してやったら、彼はしきりにメモを取った上でこう宣った「改善するよう努力します」
つくづく上っ面だけの奴だ。お前が努力したところで、この大手新聞社全体のこのシステムをどう動かせるというのか?

 

だが、彼の頭の中にはそんな事よりも契約を取る事しかない。遂にこんな言うべきでない言葉を口にした「1ヶ月だけでもいいですから継続して頂けませんか?」

 

セールスマンたるもの、自社の製品が他社にひけを取らない自信作である誇りを持つべきであり、またそれを堂々とアピールして購買欲をかき立たせるという精神は、新聞についても同じ筈だ。
だからもし自社の新聞を勧めるのなら、是非末永く付き合ってほしいという意気込みがほしい。それが勧誘者のポリシーであろう。
それをただの「1ヶ月でいいから」と言うのは、契約ノルマを意識し過ぎた故に口から滑り出た言葉であり、遠回しに自社の製品を冒涜している事になる。
この言葉にカチン!ときた自分は一言「しつこい。帰れ」と言ってドアを閉めた。

 

自分の商売についても同じだなと思う。
コンサートにしてもCDにしても、作編曲にしても、自分で絶対これだ!という自信がなくてはお客さんにお出し(お聴かせ)できない。その代わり、自信作は全身全霊を込めて宣伝しなければと思う。

 

追い返してから、つくづく身を引き締めた次第である。

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