続・あがり症対策

(前記事の続き)

あんなに、あんなに、何百回も何千回も繰り返して練習してしまくったのに、終わってみれば一瞬だった…なんて体験は誰しもあるだろう。

試験やコンクールのみならず、2時間のリサイタルだって同じように一瞬で終わる。本番時の脳波は、測ってみたら「発狂寸前」というデータもあると聞く。

 

このようにとにかく練習しまくるという事は、自分にはアガリ解消に直接繋がるとは思えない。「お客さんや審査員をカボチャと思え」という説も単なる現実逃避である。

今この場で緊張しまくっている自分を客観的に見つめ、まな板の鯉の如く観念するしかないのだ。後は身体が自動的に動いてくれる。練習量はこの時にものをいう。勿論、前記事の「アドレナリン・コントロール」も大切であろう。

 

普段から集中力を高めておくというのも効果的であろう。普段から看板の文字数字を一瞬で憶える、公園のハトの数を素早く数える等。

というのは~自分にも大いに経験があるが~本番中に「お、今のところノーミスで吹いてるじゃん」なんて邪念が入ったりすると、途端に綱渡りのような恐ろしさを感じて、揚句失敗したりするから。自分も心の力が弱いんだな…。

 

なんだかんだ言って一番の薬は舞台慣れ・本番慣れ、つまり経験量であろうが、これは何も人前で演奏する事だけではないと思う。

「一発勝負で本番」というシテュエーションで録音してみるのもテである。演奏が「残る」という事実は意外と緊張するものだ。

あとはまあ、機会があればできるだけ何らかの演奏会やおさらい会などの舞台を踏み、クラスでもよく手を挙げてチョコマカと注目を浴びておく事だろう。

 

最近自分は何だかアガる対象が変わってきた気がする。

若い頃オケでは、お客さんよりも指揮者よりも、何より他の楽員の人達の耳をもの凄く意識して手に汗握っていたものだが、今はそういった「人」に対してでなく「曲」そのものに対してアガる用になってきた。

尤も「審査される」という歳でもなくなったということもあるが、自分の理想としているその曲のイメージにどれだけ近づけられるか、がメインになってきたからだと思う。


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