続・展覧会の絵

流石は「音の魔術師」と言われるだけあって、モーリス・ラヴェルのアレンジは素晴らしい。その昔、リムスキー=コルサコフによるオーケストラ版というのを演奏した事があったが、正直言って全然面白くなかった。

この組曲の各曲がとても特徴のある音楽だからか、はたまた所々に「プロムナード」が挟まっていて、組曲としての形式自体が変わっているからか、この曲は元のピアノ曲からオケのみならず、実に様々な演奏形態に編曲されている。

思いつくところでは…

シンセサイザーで……….冨田勲氏のあの有名なレコード。自分が中学生の時にはこれにどっぷりとハマった。ジャケットの裏側には宇宙船のコックピットさながら、「モーグ・シンセサイザー」の前でドヤ顔の冨田氏。この装置があのファンタジックなトーンを出すのかァ、といつまでもその写真を眺めていた。(因みに現在はそれと同じ物がスマホでできちゃうそうである、てか自分もそのアプリを持っている)

ロックバンドで…………..ELP(エマーソン、レイクアンドパーマー)これも衝撃的で面白かった。この曲の他にも「くるみ割り人形」の「マーチ」とか、何かのファンファーレとか、クラシックをアレンジしたナンバーが結構ある。編曲者のキース・エマーソン自作自演のピアノ協奏曲というのも聴いた事がある。

ギターで……………………..山下和仁さんの編曲&演奏。彼ならではの超絶技巧もあり、それをTV「オーケストラがやって来た」で紹介していたのを観た記憶もある。「バーバ・ヤーガ」「キエフ」の部分など特に圧巻で、本当に1人で弾いているのか?と思った程だ。

木管五重奏で………………これは実際、演奏した。数年前のアマデウス・クィンテットのコンサートで。編曲者の名前は忘れた。山下和仁さんは独りであんなに盛り上げられるのに、5人でかかってもこの曲の壮大さを表現するのは実に難儀であった。原曲をそっくりそのままこの編成にアレンジするのはちょっと無理がある。イージー・リスニング風にするとか、何か路線を変えても良いのではと思った。

 

 

ところでこの原曲、ムソルグスキーが友人の版画家ハルトマンの絵から発想を得て作ったそうだが…

例えば第5曲「卵の殻を付けたままの雛の踊り」

coques

 

第9曲「バーバ・ヤーガの小屋」

baba-yaga

 

終曲「キエフの大門」

kiev

 

…申し訳ないが、よくこれらの絵からあんな素晴らしい曲が浮かび上がるものである。

何はともあれ、明後日はこの曲の本番である。お客さん、沢山来ますように…

 

 

東京藝術大学管弦楽研究部(芸大フィルハーモニア)

指揮科学生による学部卒業演奏会

モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
ムソルグスキー=ラヴェル:組曲「展覧会の絵」
1月23日(木)11:00開演 東京藝術大学奏楽堂 入場無料(自由鑑賞)


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