G大指揮科修演&卒演のごあんない…

 毎年この時期に、G大では学部卒業演奏会や大学院修了演奏会があり、指揮科の学生もここぞとばかりに大曲を持って来る。

 

 指揮とは不思議なものだ。そう簡単には文面には表せない程、奥深い。
 国内では多分最高峰の音大であり、恐らく入るのが相当難しいであろうこの「ゲーダイシキカ」の、更に最高学年にあたる彼等でさえ、その指揮ぶりはまだまだである。

 

 学生達も彼等なりに頑張っているのは解るが、こちらは吹いていて困る事がよくある。
 それでもまあ、我々Gフィルの楽員は彼等の未熟な所をカバーし、何とか見繕って名演にしようと努力している。

プロオケとはそういうものだ。いわゆる「名曲」といわれる演目は、それ自体がオケのモチベーションを上げる力を備えているので、指揮者がフレーズやテンポのきっかけさえ出してくれれば、あとはこっちでどんどん盛り上げる。「オケって素晴らしい」と思える瞬間である…

 

 ところが!肝心のお客さんが少ない。
 指揮科の学生は、自分がこれまで勉強して来た集大成をここで披露するのであるから、やはり沢山のお客さんの拍手喝采で演奏の悦びを共有すべきなのに、学生達は(または指揮科としては)ただの「試験」としか思っていないようだ。

 

 だから会場はいつもガラガラ。折角の奏楽堂なのに。折角ベートーヴェンとかブラームスとかチャイコフスキーとかが無料で聴けるのに。

 

 こちらはいつもどんな時でも、仕事は真剣勝負であり、120%の演奏をすべくいつも頑張っている。なのにいざステージに出て客席を見渡すと、どう見てもオケの方が人数が多いのに心底がっかりしてしまうのは自分だけではないと思う。この状況、指揮科は解っているのだろうか?
 学生は1人につき、100人はお客を招ばないと単位をあげないようにしたらどうか。

 

 というわけで、折角なのでここでも今月の指揮科修演・卒演をこちらからも宣伝しておきたい。
 演奏自体は勿論モーニングコンサートと同じ位、聴きごたえがある。沢山のお客さんに彼等の晴れ姿を「観て」欲しいものである。

指揮科学生による大学院修了演奏会

エルガー:南国にて
R.シュトラウス:組曲「薔薇の騎士」
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」(1919年版)
1月16日(木)11:00開演 東京藝術大学奏楽堂 入場無料(自由鑑賞)

指揮科学生による学部卒業演奏会

モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
ムソルグスキー=ラヴェル:組曲「展覧会の絵」
1月23日(木)11:00開演 東京藝術大学奏楽堂 入場無料(自由鑑賞)

 


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