「バカ」はいらない

随分昔の話だが、小学生のバスケットボール「ミニバス」の試合を観に行った時の事である。

とあるチームのコーチが試合中、しきりに檄を飛ばしているのだが、その中で「何やってんだ、バーカ!」という怒鳴り声を聞いて、不快感を覚えた記憶がある。「バカ」は余計だ。「バカ」は要らない。

ある事が上手くできなくて悔しい思いをする時、その子はできない自分に対して悔しいのだろうし、それが次なる努力へのエネルギーにつながる。

ところが教える方がこのように「バカ」を付け加えちゃうと、その子の人格までけなしてしまい、これが続くとできるできないは関係なく、それをしている自分が悔しくなり、果ては嫌になってしまう。

確かに教える側にとっても(なんでできないの!?)って思う瞬間もある。

でもそんな自分をはじめ、くれぐれも教師、コーチ、師匠たる者、生徒の人格さえ否定するかのような暴言やものの言い方は差し控えるよう気をつけたいところだ。

最近、とある舞踊の教室でもそういう事があった。

先生は多分天才肌で、自分は何でもできちゃうのだろう。だから10努力すればできる自分には100努力してもまだできない生徒の気持ちが解らないのだろう。そこまではまだいい。

だがそこで、充分悔しい思いをしている生徒に、更に追い打ちかけるような暴言はよくない。

こうして何名かの有能な若い踊り子達が、割と短期間のうちに去って行った。「勉強が忙しくなった」等の理由だが、多分口実だろう。

どうもこの先生、小っちゃい子供達に基礎を教えて、ある程度のところまで伸ばすのは上手だが、そこから先になると、折角伸びてきた芽を摘み取ってしまうようだ。残念である。


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