死ぬかと思った音教

芸大フィルハーモニアの小学生向けの音楽鑑賞教室。略して音教(業界用語)。

指揮は「おんがく探検隊」でお世話になったブルーアイランド先生。オーケストラとしては昨年に引き続き2回目の登場である。

相変わらずユーモアあふれるトークと音楽とで、お客さんのみならずこっちまで大いに盛り上がる。

ところが今回は思わぬ試練を課せられた。

プログラムの中に指揮者本人の曲で、オーケストラの楽器紹介と「イソップ物語」を混ぜ合わせた「イソップ動物記」という曲があった。その時のアクシデント。

その1。どうやら指揮台に今やっている曲のスコアがない。指揮しながら探している。そのうちいくつかバラバラ落ちる。見かねたソリスト(語り)が自分の楽譜を指揮台に置いてあげる。当然語り手は指揮台に置かれた譜面を一緒に見ながら語る形となる。体を不自然に左後方に反らしながら。

これだけでも吹いている方は可笑しくてタマランのに、更に試練がやってきた。その2。これで動揺したか更にテンション上昇したのか、先生、「北風と太陽」という曲で旅人が太陽の暑さに服を脱ぐ場面で、指揮をしながらホントに上着を脱いでしまった。上着の下からくたびれたグレーのTシャツが出てきた。でもここまではよかった。

だが「サ、次は皆さ~ん・・・」なんて客席を向いた先生の腰の辺りを見てオケ全体が凍りついた。ベルトの通っていないズボンはずり落ち、その上にパンツが5cm程はみ出ているではないか!つまりTシャツをパンツの中に入れて着ているワケで・・・。

 もうこの後の演奏は笑いをこらえるのに必死で、あまり自覚がない。弦楽器は笑いながら弾けるからいい(弓の先が震えている人もいた)。

管楽器はというと「見たら吹けなくなるゾ」といわんばかりに、真っ赤になって譜面に食らいついている。棒を振っている時はパンツは見えないからいいが、でもその間客席には見えている訳で、流石にこの時はボクも先生には少なからず同情を覚えた。子供達はもっと凍り付いていたように見えた。

 で、とどめのその3がある。自分のパンツに気づいたかどうかは知らないが、今度はまた上着を着始めた。曲間に着ればいいのに、よりによって指揮をしながら着るから、スムースに着られる訳がない。右手は何とか通って棒を振り、左はどうやら袖じゃない所に手が入ってしまったようだ。なかなか出てこない。マイケルジャクソンみたいな手の振りになってテンポもへったくれもあったもんではない。自分の我慢の糸はここで切れた。プロのくせに笑って吹けなかったなんて、我ながら情けないなァ・・・。

 先生、いつもお世話になり、尊敬してますし感謝もしてますし、多芸多才ぶりにはホントに頭の下がる思いであります。が・・・あー苦しかった(一生忘れないだろう)。


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