さらばAuris
2009年7月6日
自分が免許を取って丁度27年という7月のこの日の午後、いつもと変わらぬ調子で車を運転していた時のことである。
市道を法定速度内の30km/hで走行中、いきなり左の側道からボルボが飛び出して来た!
あっと思う間もなく僕のトヨタ・オーリスの左側面にガン!とあたり、反動で僕の車はガードレールに突っ込んだ。前面、側面ともグチャグチャだが、不死身の(?)僕は何ともなかった。
同乗者も通行人もいなくて怪我人0というのは不幸中の幸いだったが、可哀想なのは僕の愛車である。
高齢の加害者は通りに出る際、標識通り一時停止もしたかしなかったか、とにかく左ばかり気にして、右(僕の方)は見ていなかったそうだが、そんな運転の基本中の基本ができないのは信じ難い。むしろ僕は、あの飛び出し方では実は見ていなかったのではなくて、見えていたけど走って来る車自体が認識できなかったのだと察する。
要するに動体が見えていないという、非常に危険な身体状態な訳で、僕の予想では彼はまた事故を起こすだろう。今回は物損事故だから警察もあまり動かなかったが、この次は死者や怪我人を出すかもしれない。
そんなことよりも非常に残念なのは、事故後の加害者の態度。ただの一片の謝罪もなく、こちらから何を話しても「保険屋に任せてるから」の一本槍、揚句の果ては途中で一方的に僕との電話を切ってしまう始末。不誠実極まりない。
同じようにその「保険屋」(損保JP大宮)のイマイという担当者の態度も氷のように冷たかった。
網川寿夫というこの加害者の翁は、「サントレド」という、熊笹か何かを原料にした靴下やらタオルやらを高価で売りさばいている会社の社長だそうで、ホームページも開いているようだが、そんな立場の人がこんな事故を起こしておいて、こんな無責任な態度でいいのだろうか。
どうやらクマザサには善悪の判断を鈍らせる効果があるようだ。
そして今日はボロボロになってしまった愛車オーリスを仕方なく手放した日。
そう、この事故により、僕は暫くハンドルを握らないことにしたのだ。次の車を買う気にはなれない。
乗って僅か2年だが、いろいろな思い出が詰まっている。
新潟・岐阜・伊豆・長野・秩父etc.走りまくったなぁ。
師匠を乗せたり先導したりして緊張しまくったこと、遠出するのに高速SAで車内泊したものの、寒くて周りもうるさくて眠れなかったこと、急に冬山に登ることになってチェーン付けるのに山の中で苦労したこと・・・。
乗り心地抜群で、本当にいい車だった。
ありがとう、そしてさようなら(涙)。